空前のドーナツブームが再燃する中、神戸の街でいち早くその魅力を発信し、一躍人気となった店があります。
神戸・北野坂のシックな煉瓦ビルに位置する「THE CITY DONUTS AND COFFEE」。天井高4mという開放的な空間は、ベビーカーやペット連れも歓迎する「街の止まり木」のような心地よさに満ちています。
さらに、今年1月には六甲に姉妹ブランドもオープン。トレンドの先を走り続ける同店が、なぜ地元の大人たちをも虜にし続けるのか。その無骨で、丁寧なドーナツの魅力に迫ります。

目移りするショーケースに並ぶポップアートなドーナツ

煉瓦造りのシックな外観は、知らなければドーナツショップとは気づかないほどの落ち着いた佇まい。しかし、一歩足を踏み入れれば、天井高4mという圧倒的な開放感と、洗練されたシンプルな空間が広がっています。

ベビーカーやペット連れも歓迎する懐の深い店内は、地元の大人たちが散歩がてらふらりと立ち寄り、思い思いの時間を過ごすことができます。
「THE CITY DONUTS AND COFFEE」の店内に入るとまず目を奪われるのが、大きなショーケースにずらりと整列した色鮮やかなドーナツたちです。


マンスリーフレーバー1〜2種類に定番商品を合わせ、その数、多い日で18種類。オーナーがかつて暮らしたカリフォルニアで親しんだ味をベースに、店内で一つひとつ手作業でデコレーションされるドーナツは、ポップでありながらどこか「無骨さ」も残るアメリカンなビジュアルが魅力です。

また、同店を語る上で欠かせないのが、今年1月に六甲に誕生した姉妹ブランド「ABCs by CITY DONUTS」の存在。元々オンラインで「文字の組み合わせや色がカスタムできる」と話題だったアルファベットドーナツが、独立した実店舗としてオープンしたものです。
「推し活」や「ギフト」の新しい形として注目を集める姉妹店とともに、神戸のドーナツシーンに新しい風を吹き込んでいます。
「甘く、爽やか」ついつい手が伸びる、魔法のふわもち生地
「THE CITY DONUTS AND COFFEE」のドーナツが、単なる「映え」に留まらず、地元の大人たちを虜にし続けている最大の理由は、その驚くほど軽い食感にあります。
アメリカンスタイルのドーナツといえば、どっしりと甘いイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、こちらの生地はオープン当初から絶えずブラッシュアップを重ねており、驚くほど「ふわっと」軽いのが特徴。店内で毎日揚げられるフレッシュな生地は、油切れもよく、一つ食べ終えても「もう一つ……」とつい手が伸びてしまう、中毒性のある美味しさです。

この「見た目以上の美味しさ」を支えているのが、ストアマネージャーを務める竹内さんの存在です。かつて芦屋のレストランで料理人として腕を振るっていた竹内さん。素材の組み合わせや、甘みと酸味のバランス感覚はまさにプロの料理人そのものです。

例えば、人気の「レモンラバー」は、レモン果汁が香る爽やかな糖衣に、ほろ苦いレモンピールをあしらうことで、後味をすっきりと整えています。他にも淡いグリーンの「ピスタチオ」や、ザクザク食感の「クッキーアンドクリーム」など、どれにしようか目移りする楽しさは、大人になっても変わらない高揚感を与えてくれます。

「一期一会の味を楽しんでほしい」という想いから、季節限定のフレーバーも次々に登場。ベースとなる生地の完成度が高いからこそ、どんなトッピングとも調和し、それぞれのフレーバーの個性が際立つのです。