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こんなはずでは…相続税1億2,850万円の衝撃に60代男性が愕然。90代父親が「最も課税されやすい形」で資産を保有していたワケ【相続の専門家が解説】

こんなはずでは…相続税1億2,850万円の衝撃に60代男性が愕然。90代父親が「最も課税されやすい形」で資産を保有していたワケ【相続の専門家が解説】

相続は生前に“完成”させる時代

愕然(がくぜん)とするFさんに対し、私は「新しい相続の形」を提案しました。

「Fさん、相続で成功するためには、相続は“亡くなってから”始まるものではありません。生前に“完成”させる時代なんです」

多くの方は、相続が発生してから「さて、どうしようか」と動き出します。しかし、それでは手遅れになるケースも少なくありません。亡くなった瞬間に財産の評価は確定し、その後に取れる対策は限られてしまうからです。当然、預金を減らすこともできません。

だからこそ重要なのが、生前のうちに相続を設計しておくことです。

私がFさんに提案した「相続設計」のステップは、次の通りです。

1.相続人と財産を正確に把握する(今回行った試算をさらに詳細に)
2.家族の想いを整理する(誰に何を、どのように残したいのか)
3.資産の使い方・分け方を決める(いつ、どの順番で進めるか)

「相続設計とは、単なる節税ではなく、家族の未来を決める設計図です」

この言葉に、Fさんは深くうなずきながら、こう語られました。


「ただ税金を減らすだけでなく、父が守ってきたものをどう引き継ぐのか——その道筋を考える必要があるのだとわかりました」

攻めの節税 「将来費用の前払い」という戦略

相続設計を進めるなかで、即効性のある具体的な手法として取り入れたのが、「将来費用の前払い(節税経費化)」です。

ここで、ひとつ質問です。

「相続税の申告費用やコンサルティング費用は、いつ支払うのが正解でしょうか?」

多くの方は、「相続が終わった」と答えます。

しかし、それでは1円の節税にもなりません。相続税は、亡くなった時点の「純資産」に対して課税されるからです。

であれば、将来必ず発生すると分かっている費用は、お父様がご存命のうちに、お父様の資産から支払っておくべきです。

具体的には、次のような費用です。

・相続税の申告費用
・専門家へのコンサルティング費用
・土地の境界確定や測量費用(600坪もの土地があれば、測量だけでも数百万円かかることがあります)

これらを生前に支出しておくことで、手元の現金を戦略的に減らすことができます。結果として課税対象となる財産が圧縮され、相続税の負担軽減につながります。

「設計図を描きながら、同時に財産を圧縮していく」

これが相続設計における重要な戦術のひとつです。

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