足りないのは「お金」ではなく「安心の根拠」
Kさんの事例からは、「いくらお金があっても、人生全体の地図がなければ、不安は消えない」ということを学べます。
将来の見通しが立たない暗闇のなかでは、誰でも恐怖を感じます。その不安から、自分に合っていない投資商品をいくつも契約してしまうケースは少なくありません。
しかし、自分だけの「人生の地図」があれば、状況は一変します。どこまでが安全で、自分にとって必要十分な資産はどれくらいなのか。それが客観的な数字として示されたとき、人は初めてお金の不安から解放されます。
お金は、人生を豊かにするための道具に過ぎません。道具を増やすことに必死になって、肝心の「どう生きたいか」を見失っては本末転倒です。
もし将来への不安を抱えているのなら、新しい投資商品を探す前に、まずは自分の「現在地」と「目的地」を記したライフプランを描くことが、安心への第一歩となるはずです。
下田 幸彦
青い森FP事務所
代表/CFP®
