◆空き家の現金をめぐって蠢く半グレやヤクザ

「空き家にあった債券を換金して現金化した男女のほかにも、屋敷の中にあった金品を手に入れた者がいる可能性がある。少年たちは空き家にある現金のことを仲間内で共有し、邸宅への侵入を繰り返していましたが、この手の話はすぐに広まるもの。少年たちの中には『(空き家の件で)ヤクザに追い込みをかけられている』と言って行方をくらませた子もいたそうです。実際に、家の中に総額いくらあったか判明していません。今後、事件捜査がさらに進んでヤクザや半グレといった反社会勢力の関与が浮上することも十分あり得ます」(安藤氏)
事件に関与した少年のなかには、生活保護を受給せざるを得ないほどに困窮した家庭の子どももいたという。現金が持ち去られていたとされる時期は、沖縄でエトミデートが中高生に広がっていったタイミングとも重なる。
「米軍基地地主の済む高級住宅街にある空き家に眠っていた資産家の遺産が、沖縄の過酷な現実からの逃避のために使われていたのだとすれば、こんなに皮肉なことはありません。沖縄は所得の不平等、格差が全国に比して高いとされていますが、事件は、持てる者と持たざる者の明暗を照射しました」(同)
新事実が明るみになることはあるのか。事件がはまだまだ終わっていない。
取材・文・撮影/SPA! 2億円空き家取材班

