すっぴんですけど、何か?
――常盤さんはかつて、普段のメイク習慣について、「起床後洗顔したら、化粧水、美容液、乳液、日焼け止めから一気にメイクまで」すると語っていた。ところが最近、変わってきたという。
GUPTOHA(マテリアルマスター)
イヤリング、イヤカフ ヒーミー青山
ブーツ paraboot AOYAMA
コロナ禍の頃は、もう朝からずーっと夫(劇作家、演出家、俳優の長塚圭史さん)と一緒だったじゃないですか。そうなると何かメイクしないわけにはいかないな、みたいな気持ちになっていたんです。でも今はそういう事態ではなくなったし、日焼け止め以降は、変わりました。「私はこのすっぴんの状態でいますけど、何か?」という顔を毎朝、夫にしています。
「私は、これ(=すっぴん)でいきますよ、今日は一日中」と宣言のような感じですね。心を強く持とうと思って(笑)。まるまる外に出ない日は、ずっとそのままという時もあります。そうすると毎朝、私を見る夫の眼球がぐぐぐぐぐって動く気がするんです。すっぴんの私に「誰?」って伝えてくる目だと思って、だから私も「このままいきます」っていちいち伝えてるんです、目で(笑)
温泉のお風呂問題も、永遠の悩みですね(笑)。温泉に着いてからお風呂に入るときはメイクはしたまま、食事をして、寝る間際のお風呂でようやく落とします。これはもうこれで決まりですが、朝ですね、悩むのは。朝食と朝風呂どっちが先か、どのタイミングでメイクをするのか。
朝風呂前にメイクして、顔は濡らさずに朝食というのが多いですかね。でも温泉に来ているメンバーにもよるし、どこで食事をいただくかも重要です。食事に行く際フロントの前を通るかどうか、動線もありますね。そのようなさまざまな要素を勘案して、総合的に判断する。結果、都度都度、違う感じです(笑)
めんどくさいおばあちゃんはカッコいい
――最後に、常盤さんにとって「美しさ」とは何ですか、と尋ねた。

強さ、だと思います。自分を信じることができる強さがある、イコール美しいということ。人の意見に流された方が楽なことも多々あると思うけれど、でも自分の心の声にちゃんと耳を傾けて、自分が将来どうなりたいかもちゃんと見すえて、自分と対話する。そうすれば信念を持って生きられると思います。
――常盤さんは20代の半ばで、事務所社長に「映画の仕事をしたい」と告げたという。以来、自分の仕事は自分で決めている。
他人の決めたレールを歩むと、自分の中にひずみができてしまう気がしたんです。自分が納得して決めたことなら、失敗しても自分にとって大事な学びになる。だから私にとって失敗は、嫌なことではないんです。
流されることが悪いとばかりは思いません。私も弱い部分もあるし、そういう自分も嫌いではない。でも迷ったときに自分の「核」がある人はぶれない。だからずっと、自分と対話しています。選挙で誰を選ぶかもそう。自分に合った商品を買うのもそう。積み重ねかな、という気がしています。
今、一番自分と対話しているのは能登のために何ができるか、です。それはけっこう、考えていますね。
――常盤さんにとってのキーワードには「楽しむ」がある。

30代くらいから「私が楽しんでいる姿を見せることで、見てくださる方も楽しんでくださるかな」と思うようになりました。
それで、あのね、私、めんどくさいおばあちゃんになりたいんです。性格が丸くなってかわいいおばあちゃんもいいですが、長く生きたんだから、渾身の笑顔で「少しのわがまま聞いてぇ」でいいと思う。一々引っかかって、こだわりを言ってくる、わがままぐらいの方がチャーミングだと思う。流されず、いろんなことに疑問を持てるおばあちゃんはステキですよ。カッコいいおばあちゃんになりたいです。
※インタビューは2025年に行いました。
※HALMEK upの人気記事を再編集したものです。

