一口ごとにイタリアを感じるメニュー
ビュッフェはバーカウンターにずらりと並び、その美しく盛り付けられた姿はまるでジュエリーのショーケースのよう。ついつい手が伸びてしまうチーズはイタリア各地から厳選されたもの。おどろくほど柔らかいタコとほくほくのジャガイモのサラダや、前菜に相応しいフレッシュなカンパチのカルパッチョ、バルサミコを添えたさっぱりとした和牛ローストビーフなど、気をつけないと前菜だけでお腹がいっぱいになってしまうほどの多彩なラインアップ。

アラカルトは卵料理からスタート。黒トリュフを添えたエッグ・フロレンティーヌや、タラバガニとフライド エッグをのせたアボカドトーストなどから選択できる。リゾットは目の前で大きな鍋からシェフがよそってくれるので、香り高いあつあつの状態で楽しめる。


メインは肉と魚から選ぶことができ、その間も前菜のビュッフェから好きな料理をとることができる。最後は新鮮なフルーツやケーキ、そしてイタリアの郷土菓子からインスパイアされたスイーツビュッフェでフィニッシュ。話しながらコースを楽しんでいると、あっという間に2、3時間たってしまうだろう。


せわしない現代では、日曜日の昼といえど、何時間もかけてランチを楽しむことはまずないだろう。サンデーブランチとして時間を創出することで、大切な人たちとの親密で穏やかな時を過ごすことができる。そんな時間こそ、現代のラグジュアリーではないだろうか。
Text: Azu Satoh
