◆「アンチは養分」と断言

プリンセスゴリラ:いや、全然していないです。ちょっと前は、会社に持っていっている弁当が「生ゴミみたいだ」とプチ炎上していましたね。ジップロックのなかに具材を入れて持ち運んでいるだけなんですけど……弁当箱も不要だし、汁も漏れないし、そのまま捨てられるし良いことだらけだと思うんですが、話題になってしまいましたね。
――炎上すると精神的にきつくないですか。
プリンセスゴリラ:きつくないです。心のなかで「アンチありがとう」って思ってますね。燃えれば燃えるほど収益が伸びて、寄付がたくさんできるので。アンチは養分です。
――すごいメンタルです! お話を聞いていると、誰かを応援することが好きなように感じます。
プリンセスゴリラ:それはあるかもしれません。福岡出身ということもあって、ソフトバンクホークスが好きなのですが、現在は2軍の選手に非常に思い入れがあるんです。Bambiesという団体があって、若鷹応援メディアとして彼らを応援するサイトを立ち上げている方々がいます。私はこれを見ながら、2軍選手の動向を知るのが日課となっています。
――どんなところが魅力ですか。
プリンセスゴリラ:彼らは1軍を目指して熱い気持ちでプレイしていて、その目はギラギラしています。でも現実は、明日契約を切られる可能性もあるわけです。その「次がないかもしれない」という緊張感は独特で、「絶対に報われてほしい」と前のめりで応援させる力があるんです。
――今後の展望を聞かせてください。
プリンセスゴリラ:欲張りなので3ついいですか。
――どうぞ(笑)。
プリンセスゴリラ:ひとつは現場で大きな工事を経験することですね。そして、2軍の始球式で投げること。最後に、もっと自分が有名になってこれまで寄付に興味がなかったり考えたこともないような人たちが、行動するきっかけになることです。
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インタビュー終わりに、改めてプリンセスゴリラさんの名刺に目を落とす。軽やかに颯爽と駆け抜け、それなのに思慮深い彼女の輪郭が、はっきりと浮かんだ。
<取材・文/黒島暁生>
【黒島暁生】
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

