長男が精神的な不調で離職、その生活費や通院費まで、負担せざるを得ない状況に

その事態とは、突然の長男の離職。都内で働いていた長男が精神的な不調で会社を辞め、物価高に苦しむ夫婦が暮らす実家に、戻ってきたのです。
男性夫婦は長男の生活費や通院費を全て負担することに。結果として「老後のために蓄えていたはずの予備費が毎月数万円ずつ削られていく状況です」と男性。そして、その生活は2年も続いていると言います。
年金の繰り上げ受給という自身の判断ミスと、長男の思わぬ離職。現状について「自分たちが動けなくなった後の長男の生活を守るための資金が全く作れていない」と、男性は吐露します。
男性は「再雇用期間が終われば収入はさらに減るのに、年金は繰上げ受給のために満額もらえず、一生低い水準のままです」と将来を悲観。
長男の再就職の目処も立たない中、「自分たちの医療費や介護費用が必要になったときに、どこからも捻出できないという恐怖に常に晒されています」と切実な悩みを訴えました。
「まさか還暦を過ぎてから息子の生活まで抱え、家計に汲々とするとは思ってもみませんでした」と男性。「自分の判断ミスで年金額を減らしてしまったことへの悔いと、将来が見えない息子への不甲斐なさが混ざり合い、情けない気持ちでいっぱいです」と教えてくれました。
現状を直視し、家族で協力して生活を立て直すことに。同時に長男の自立を専門家とともにサポート
家計も長男の生活も、このままではいけない……そう感じた男性は現状を直視しようと、まずは家計の収支を1円単位で書き出します。

それをもとに家族全員で危機感を共有。今は年金の減額分を補うため、妻のパートの勤務時間を増やしたり、固定費を削ったりと、家族で協力して生活を立て直す努力をしています。
一方、長男の今後については専門機関を頼ることに。「自立支援センターへ相談に行き、就労支援や家族としてどう接すべきかの指導を受けています」と現状を明かす男性。
その結果、「長男が少しずつですが外に出られるようになり、短時間のアルバイトから始めようという意欲を見せ始めた」と明るい兆しが訪れたようです。
「金銭的には依然として厳しい状況に変わりはありませんが、家族で将来のプランを共有したことで、以前のような暗い沈黙は少なくなりました」と男性。家族の関係性にも良い変化が生まれています。
