脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「全部、家族のためだった」月収250万円の45歳父。港区のタワマンに住み、6歳の息子は私立小学校通いも…新品のランドセルで笑う息子を前に、内ポケットへ隠した〈税務署からの差押予告〉

「全部、家族のためだった」月収250万円の45歳父。港区のタワマンに住み、6歳の息子は私立小学校通いも…新品のランドセルで笑う息子を前に、内ポケットへ隠した〈税務署からの差押予告〉

家族はブレーキにならない

入学式から数ヵ月後、再び税務署から届いたのは「差押通知」でした。滞納していた税金のため、会社の売掛金の一部を差し押さえられ、もはや隠し通せる状況ではなくなりました。

その夜、丸山社長は妻にすべてを打ち明けました。会社の状況、借入、そして、会社のお金を使ってしまったこと。「学校、変えるしかないと思う」と切り出した丸山社長に対し、妻の対応は冷ややかなものでした。

「は? 無理に決まってんじゃん。いまさら転校とか、ありえないから。会社も大事だけどさ、子どもの環境も大事でしょ?」

丸山社長は言葉を失いました。

当然の結果でしょう。子どもは環境を手放したくありませんし、妻も生活水準を下げることに抵抗を示します。多くの経営者が勘違いしがちですが、家族は必ずしも“経営のブレーキ”にはなってくれないのです。

見栄を固定費にした経営者の末路

丸山社長の会社は、その後数ヵ月で資金ショートに陥りました。倒産の原因は、景気悪化でも売上の減少でもありません。過度な「見栄」を“固定費化”してしまったことにあります。

「子どものため」という言葉は、他人との比較や過去のコンプレックス 、あるいは経営者としての承認欲求を正当化するためのオブラートに過ぎなかったのかもしれません。


丸山社長は、「全部、家族のためだったんだよな……」とつぶやいていました。しかし、それは違います。単なる自己満足です。

会社や家庭が破綻する経営者には、明確な共通点があります。

・固定費が高すぎる 

・見栄の支出が削れない 

・家族に現実を共有できない 

・法人と個人の境界が曖昧 

会社も家族もどちらも大事なのは事実です。しかし両方を守るためには、常に「いつでも撤退できる戦略」を持っておくことが不可欠です。

その支出は、本当にいますぐやめられるでしょうか? もし、「やめられない」のであれば、それは投資ではなく、あなたの意思決定を縛る“固定費”です。この判断を間違えた経営者から順に、市場から退場していくことになるのです。

萩原 峻大

東京財託グループ 代表

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