◆コンクリート詰めにするまでの生々しい供述も

「すぐに返事ができなかったんです。やり方がむごいから」
玲奈さんの遺体をBの家に置いてから3、4日後。飯森被告は物置と化していた2階で、その小さな遺体の処理をはじめた。まず、飯森被告は遺体の服をすべて脱がせた後、Bの指示で髪を刈り上げると、交際相手のAに死に化粧をさせた。
その後、飯森被告は金属製の衣装ケース(縦約88センチ、横約45センチ、高さ約35センチ)にコンクリートを入れて下地を作り、遺体を入れた。徐々に遺体にコンクリートを流し込んでいたとき、「お腹が見えたあたりで一旦やめた」という。
すると、飯森被告は階下にタオルと仏花を取りに行った。遺体の腹部にタオルを敷いて供えると、ささやかに死を弔った。しかし、コンクリートを流し込む手は緩めなかった。
「コンクリートを全部入れたとき、ごめんなさいと手を合わせました」
そしてコンクリ詰めにされた遺体は、Bの家の2階になんと18年もの間、放置されていた。
◆18年後に遺体が発見された“まさかの経緯”
事態が展開したのは、死後約18年が経過した2024年11月。Bの家が建て替えのため、立退きを求められたのだ。Bは、飯森被告に再び指示をしたという。「次の新しい家に運ぼか」
Bが新しく借りた長屋までは、直線距離で約300メートルで、徒歩でも5分とかからない。解体業者が来る前に遺体の入った金属ケースを移動する必要があったため、同月12日に実行に移した。
金属ケースには、コンクリートが隙間なく詰められているため、その重量は約200キロ。長年保管していたBの家の2階から1階に下ろすと、台車に載せて玄関ドアを出た。
飯森被告の公判供述によると、交際相手Aに先導してもらいながら二人で運搬。途中、台車から金属ケースがずれ落ちたこともあったというが、なんとか新たな長屋にたどり着いた。
「(新たな長屋に)運び入れた日は玄関に玲奈を置いた状態にしました。金属ケースが重たくて家の中に入れられなかったんです」
飯森被告は後日、再度訪れると押し入れの中に隠した。
その3ヶ月後の2025年2月、Bの介護施設への入所が決まり、賃貸借契約を解除したことで管理人が発見。事件が発覚した。

