◆中学時代、両親が教師に怒った出来事

Lisa13:周りに恵まれていて、理不尽な扱いをあまり受けていないこと。また仮に受けたとしても、それを両親に吐き出すと、両親が私以上に怒るから溜飲が下がるというのはあるかもしれません。
――何か具体的なエピソードはありますか?
Lisa13:私、昔からロックなどの音楽がとても好きだったんです。中学生のころ、ファッションでドクロのついたマスクをしていて。先生から「そういう表現方法はやめなさい」と言われたんです。それに対しては、両親もとても怒ってましたね。というのは、はっきりとは言わないものの、言下に「障害があるからそういう表現を捌け口にするのではないか」というニュアンスを私が感じたんです。障害があるとかないとかではなく、私はロックの世界観が好きでつけているので、そうした決めつけに反発したんだと思います。
――ご両親がLisa13さんの良き理解者で伴走者であることがよくわかります。一緒に課題に取り組むことも多いとか。
Lisa13:本当に。たとえば学生時代は「縄跳びができないから、できるようにするには?」みたいな課題を家族で考えて、義手に縄跳びをくくりつけて練習したりしましたね(笑)。私は幼い頃から義手をつけていたわけではありません。小4くらいでギターを始め、ピックをつかめるように小6のときに義手を作りました。その最初の義手も、家族でホームセンターに買いに行って「ここはもっとこんな素材がいいのではないか」とか言いながら作りました。
◆オーディション落選時の“解せない”理由

Lisa13:モデルのオーディションでは、右手がないことが理由で落とされることはあります。まぁ、これは「そうだよね」と思う部分もあるんですが、解せないのは、「もっと重度でわかりやすい障害のほうがいい」という理由で落とされる場合ですよね。
――そんなことあります?
Lisa13:あるんですよ(笑)! それも、私が懇願して出たオーディションではなくて、SNS経由で誘われた案件だったりするので、もやもやしますよね。おそらく「右手がないというから呼んだけど、見てみたら意外と分かりづらいから却下」ということだと思うんですが。社会が全体的に“映え”を気にしているなぁと思うことはあります。
――実際、手の障害に気づかずにファンになってくれる人も多そうですね。そっちのほうが健全ですが。
Lisa13:ギターの演奏を聴いてファンになってくれて、「よく見たら右手ないじゃん」みたいな方もいますね。純粋に演奏者として見てくれているし、評価してくれている点がとても嬉しいです。かと思えば「右手がないの可愛いね」みたいに言ってくる人もいて、世の中にはいろんな人がいるなぁと痛感します。

