
東のケーキか、西のギョーザか。
日常の景色にすっと溶け込む五重塔は、歴史が色濃く残る京都の象徴。早朝の市を訪れたなら、南西角の京阪国道口交差点に架かる歩道橋から、朝日がのぼる景色もぜひ。高さ55mの塔は間近で見上げると圧倒的な存在感。特別公開される初層内部には、極彩色で彩られた密教空間が広がっている。国宝16体を含む21体の仏像が並ぶ講堂の立体曼荼羅、桃山時代の薬師三尊像と十二神将像が安置される金堂、さらに毎月21日の弘法市や第1日曜のガラクタ市など、何度も足を運びたくなる理由が『東寺』にはある。
東門の東側に数年の休業を経て2025年に再開したのが『ビゾンフュテ』。小麦粉を使わずアーモンドプードルで焼き上げるケーキは、幾重にも重なる味や食感が魅力。
そして南大門が面する九条通を少し西へ。開店前から行列必至の『ミスター・ギョーザ』は京都のソウルフードの一つだと思う。代替わりでキャベツやにんにく、生姜などの素材をブラッシュアップ。特製の薄皮をパリッと焼き上げたギョーザは、ここだけの味。足を延ばしてほしい。

