【ヒント5】ホワイトガーデン

この庭園は、特定の色一色でまとめる「カラーボーダー」の先駆け的存在であり、特に有名なのが「ホワイトガーデン」。白い花とシルバーリーフの植物だけで構成された、静謐で統一感のある空間です。
さあ、どの国のどの庭か分かりましたか?
正解は・・・
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シシングハースト・カースル・ガーデン(イギリス)

イギリスの南東部、ケント州の田園地帯に広がる「シシングハースト・カースル・ガーデン」は、英国庭園の中でも特に詩情あふれる名園として知られています。
かつて16世紀のエリザベス朝の時代にはイングランド女王を迎えるほどに立派だったマナーハウス(領主や地主が所有した荘園の邸宅)は、18世紀には牢獄、19世紀には救貧院、20世紀には陸軍用地に使われ、打ち捨てられた存在になっていましたが、1930年、作家であり詩人でもあったヴィタ・サックヴィル=ウェストとその夫ハロルド・ニコルソンがこの廃墟と出会い、2人によって再生され、現在のような洗練されたガーデンへと生まれ変わりました。

Patrick Wang/Shutterstock.com

撮影:前田満見
この庭園の最大の特徴は、「ルーム(部屋)」と呼ばれる区画ごとにテーマが設けられている点。生垣やレンガの壁で仕切られた空間ごとに異なる色彩や植物構成が展開され、特に有名なのが「ホワイトガーデン」です。
白い花だけで統一されたこの空間は、時間帯や光の加減によって表情を変え、静謐で幻想的な雰囲気を醸し出します。また、バラ園やハーブガーデンなども見どころで、四季折々の変化が訪問者を魅了しています。

©National Trust Images/Andrew Butler
現在、この庭園はナショナル・トラストによって管理されています。歴史的背景と個人の美意識が融合したシシングハースト・カースル・ガーデンは、単なる観光地を超え、英国文化や庭園芸術の象徴的存在として高く評価されているのです。
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