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「東大に行けるのに行かない」“地方の秀才”の問題点。「アンダーマッチング」が子供の選択肢を奪ってしまうワケ

「東大に行けるのに行かない」“地方の秀才”の問題点。「アンダーマッチング」が子供の選択肢を奪ってしまうワケ

―[貧困東大生・布施川天馬]―

みなさんは、いまの自分の仕事や立場は、自分の手で選んだと言い切れますか?

実家の都合や地元の風習など地縁・血縁に縛られながら、本当に目指したかった夢を諦めた……なんて方も、多いのでは。

令和の世の中では、「子どもたちの将来は子どもたち自身が決めるべき」が大前提。

探究活動に、学習支援、キャリアアドバイザーの常駐など、とにかく子どもたちが自分の進みたい道を早期に発見でき、そこへ突き進めるように、あらゆる手段が講じられます。

ただし、これですべてが解決するわけではありません。

地方が故の情報の少なさや、金銭的余裕のなさなど、様々な外的要因によって、私たちの未来は容易に規定されます。

恐ろしいのは、これがみなさんを表立って縛り付けないこと。

東京大学

◆令和の進路指導が抱える闇

例えば、これまでに本気で『東大やハーバードを目指そう』と考えたことが何度あるでしょうか?

逆に、「お前は東大に行くな」「ハーバードなんて行くな」なんて、言われたことが何度あるでしょうか?

もちろん、全てがそうとはいいませんが、「行くな」と明言された経験がある方は、きっと少数派なのでは。

それにも関わらず、様々な人が「東大」「ハーバード」などを無意識のうちに選択肢から外している。

おそらくここまでを読まれた方は、「そんなこと言われても、だって無理じゃないか」と反論しているでしょう。誰にも、あなたに面と向かって「無理だ」といったことが無いとしても。

これこそが「自由」を謳う令和の進路指導が抱える最大の闇である「アンダーマッチング」。

あまり知られていないかもしれませんが、実はあなたが、周りの子どもたちの未来を奪っているかもしれない。日本全土を覆う病理の正体に迫ります。

◆子どもの未来をふさぐ空気

アンダーマッチングとは、「本来ならば優れた学力やポテンシャルを持つ学生が、自分の学力水準よりも低い難易度や選択性の低い大学・教育機関に進学する現象」を指します。

要するに「本当なら東大に行けていたかもしれないのに、なぜだか地元の国立大学に進学してしまう」といった事象です。

日本の大学受験は、どんな身分、地域の方にも門戸が開かれています。

特に、ペーパーテストの点数をもってして合否を判断する一般入試の支持率が未だに下がらないのは、「どんな人間でも、テストの点数さえ取れれば認められる」高度な透明性のおかげでしょう。

だからこそ、ここまでを読んだ方は「いやいや、学力が十分にあるならば、地元の大学なんて選ばないだろう。それは、勝手に東大にビビって出願を取り下げただけで、地元の大学にした自分が悪い」と思われた方もいるのでは?

なるほど、確かに「出願していないのは自分の責任」と言われれば、そうである気もする。

では、冒頭で聞いた質問に戻りますが、みなさんは「東大(ハーバード)に行こう!」と思ったことがありますか?

または、「そんな大学行くな!」といわれたこともないでしょう。

なぜなら、自分も周囲も無意識のうちに「無理だから」と思い込み、選択肢から除外してしまっている……。


配信元: 日刊SPA!

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