
美術と食と、街の空気に触れる時間。
京都の街中から電車で30分ほど。天王山の麓にある大山崎は、穏やかな空気が流れる小さな町。とはいえ千利休の茶室・待庵、建築家・藤井厚二が建てた聴竹居など、見どころは多い。なかでも見応えのあるのが『アサヒグループ大山崎山荘美術館』。イギリス・ウィンザー城からの景色をこの地に重ね合わせ、築いた別荘を活用した美術館だ。
一緒に巡りたいのは、大山崎の持つ空気感に惹かれ、この地に拠点を構える店主たちの店々だ。2025年10月にJR山崎駅前に移転した『レリッシュ食堂』は、長年にわたり大山崎をこよなく愛する料理家・森かおるさんの新拠点。体に優しいランチを揃え、日々の食を見つめ直すきっかけを与えてくれる。併設の『レリッシュ グロサリーストア』とともに、豊かな食まわりを提案する存在に。
週1回ほどのペースで営業するカフェ『ボーダー』は、店主の吉岡なつみさんの人柄と料理に惹かれ、またすぐ足を運びたくなる。営業日が少ないのに、常連客が多いのも納得の心地よさがある。いい店を見つけたと心が弾む一軒。

