◆セコい密輸中国人vsタタキ組織
![[悪い外国人]の錬金術](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2026/4/1777421735657_m27wfwq4rpo.jpg?maxwidth=800)
「建前は観光目的ですが、実際には税関への申告なしで金を持ち込み、日本で売りさばこうと考える一般の中国人も増えています。密輸するのは金のネックレスや指輪、ピアスなどのありとあらゆる装飾品。小さいものは自分で身に着け、大物は厚底にした靴の中や二重構造に細工したトランクに忍ばせるんです。税関も大規模な密輸でなければ、わざわざ呼び止めるケースも少ない。なかには家族や親族にまで協力してもらい、運んでいる中国人もいます。また手口は同じですが、ダイヤモンドの密輸も横行していますよ」(同)
隙間を縫うようにしてゴールド、ダイヤで儲ける一部の中国人たち。だが、そんなビジネスが熱を帯びるのと比例するように増加しているのがタタキ(強盗)グループだ。
「密輸しているとはいえ、連中はどこまでいっても素人。国内に持ち込めたとしても、売るのは簡単ではありません。特に最近は警察、国税も密輸に関して神経を尖らせていて、すでに大手の貴金属店では出所不明な金は扱わなくなっています。以前であれば質屋が買い取っていましたが、コンプライアンスの観点からこちらもNG。つまり密輸をしたって、コネクションがなければ簡単にはさばけないということです。組織であれば個人の買い取り業者と付き合いはあるものの、信用もない個人が繫がるのは至難の業。だからこそ我々のようなプロに『買ってくれ』と泣きついてくるんでしょうね」(同)
◆金の密輸ビジネスは弱肉強食の世界
タタキ組織はそんな金取引の情報弱者を狙う。ある日本人グループの関係者はその手口についてこう明かす。「金を持ち込む中国人のなかで日本語が話せる人間は少ない。だから自然と買い手の相談をするのも華僑のネットワークになっていくんです。こちらはそこで網を張って、『金を売りたい人間がいる』と聞きつければ、業者のフリをして接触。お互いに顔合わせをし、どれぐらいの金を販売したいのかを確認します。その後日程を調整し、待ち合わせ場所を指定。あとは金を持ったターゲットが来たらタタくだけです。組織であれば金取引には護衛をつけるのが常識中の常識ですが、相手はその知識すらない。おまけに被害を受けたのは密輸した金だから、警察にも駆け込めない。密輸に口なしです」
利ざやビジネスに目をつける一部の中国人たち。さらにそれを食おうともくろむタタキグループまで入り乱れ、弱肉強食の世界となった金の密輸ビジネス。そこでは一般市民が知らない光景が日々、繰り広げられている。
※2026年4月28日号より
取材・文/週刊SPA!編集部
―[[悪い外国人]の錬金術]―

