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「え?」その聞き返し、脳の老化の始まりかも。認知症を遠ざける50代からの「耳活」のススメ

「え?」その聞き返し、脳の老化の始まりかも。認知症を遠ざける50代からの「耳活」のススメ

「え?」と聞き返すことが増えた…。そんな変化を感じていませんか?その聞こえにくさは耳の老化サインかもしれません。耳の衰えは会話のしづらさだけでなく、認知症とも関係があります。50代から始めたい耳のケアについて医学博士の福島忍さんに伺います。

耳の老化は40代からゆっくりと進んでいる

polkadot / PIXTA

「最近、話を聞き返すことが増えた」「周囲が騒がしいと、言葉が聞き取りにくい」など、耳の聞こえの悪さが気になることはありませんか?

「耳が遠くなる」のは高齢になってからと思われがちですが、医学博士の福島さんによると、聴力の老化は40代からゆっくりと始まるそうです。

「年齢とともに聴力が低下することを『加齢性難聴』といいます。加齢性難聴は、加齢による内耳や聴神経の機能低下によって起こる難聴で、特に高い音が聞き取りづらくなる傾向にあります」

「一般的に子どもは20000Hz、成人だと16000Hzまでの高音を聞き取れますが、50代になると4000Hz以上の高音が聞き取りにくくなります。そして60代に突入すると、通常の人の話し声である500~2000Hzの高音の聞き取り能力が大きく低下します」(福島さん)

また、50代では聴力の低下に加え、耳鳴りを自覚する人も増えてきます。音や会話が聞こえづらくなると、人との会話が難しくなり、社会的な孤立を感じやすくなりますし、車の接近音や警告音なども聞こえにくくなり、事故のリスクも高まります。

まずは以下のセルフチェックリストで、自分の聴力状態を確認してみましょう。

bee / PIXTA

<聴力チェックリスト>

□会話をしているときに聞き返すことがよくある
□後ろから呼びかけられると気づかないことがある
□聞き間違いが増えた
□話し声が大きいと言われる
□家族や周囲の人から「テレビの音量が大きすぎる」と言われる
□見えないところからの車の接近に気づかないことがある
□電子レンジの「チン」という音や、ドアのチャイムの音が聞こえにくい
□耳鳴りがある
□「カ行」「サ行」「タ行」「パ行」が聞き取りづらい

1つでも当てはまる項目があった人は、耳の老化が始まっている可能性があります。老化を遅らせる「耳ケア」を始めていきましょう。

難聴が認知症につながるって本当?

shimi / PIXTA

加齢性難聴は、コミュニケーションや安全面のリスクだけでなく、認知症発症リスクとの関連性も指摘されています。

「世界的な医学誌『The Lancet』が設置した国際専門委員会は、生活習慣や環境など、見直すことができる認知症リスク要因12個(※1)の中で、難聴が最もリスクが高いと発表しています。そして、これら12個のリスク要因への対策によって、認知症の約40%を予防、または遅らせることができると言われています」(福島さん)

難聴が認知機能に影響を与えるメカニズムとしては、以下のような仮説が考えられています。

  • 感覚遮断仮説……耳から入ってくる情報が減ることで脳への刺激も減り、脳の活動が低下する。
  • 認知負荷仮説……聞き取りは、脳の多くの認知資源(容量)を使うため、耳の聞こえが悪くなると、本来なら記憶や判断などに使われるはずの脳のエネルギーが聞き取ることに割かれてしまい、その他の認知機能が低下する。
  • カスケード仮説……難聴で人とコミュニケーションをとるのが難しくなると、社会的活動が減って認知機能低下につながる。

「いずれにしても、聞こえにくさをそのままにしておくと認知症になりやすい傾向があることは間違いありません。聞こえに不安を感じ始めたなら、早めのケアをおすすめします」(福島さん)

配信元: HALMEK up

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