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業界人が語る「最終回まで見る/もう見ない」春ドラマ6選。「ベタすぎる導入にガッカリ」の声も

業界人が語る「最終回まで見る/もう見ない」春ドラマ6選。「ベタすぎる導入にガッカリ」の声も

4月から各局でスタートしている春ドラマ。

放送前に注目を集めていたのは堤真一、有村架純、山田裕貴、吉瀬美智子らが出演する車いすラグビーチームを題材にした日曜劇場『GIFT』(TBS系、日曜午後9時~)。

また、高橋一生が二役を務める『リボーン ~最後のヒーロー~』(テレビ朝日系、火曜午後9時~)、北村匠海が主演を務める『サバ缶、宇宙へ行く』(フジテレビ系、月曜午後9時~)、波瑠と麻生久美子がダブル主演を務めるミステリー『月夜行路―答えは名作の中に―』(日本テレビ系、水曜午後10時~)といったタイトルの前評判も高く、期待のクールと言われていた。

しかしながら、蓋を開けてみると豪華キャストを揃えた『GIFT』の初回世帯視聴率が9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に沈み、日曜劇場枠としては4年ぶりの1ケタ台を叩き出してしまっただけでなく、他のドラマも初回視聴率が振るわず苦戦している。

果たして春ドラマはどれも失敗作ばかりなのだろうか。

そこで、業界関係者たちが注目しているドラマ、逆に見たくないと思っているドラマは何なのか?忖度のない意見を集めた。

銀河の一票
※公式HPより(以下同)

◆鬼門の選挙モノを軽快なタッチで描く『銀河の一票』

まずは、キー局でドラマ制作に関わり、現在はフリーランスのプロデューサーを務める40代の男性・A氏に見たい作品を聞いた。

「黒木華さん主演の『銀河の一票』(カンテレ・フジテレビ系、月曜午後10時〜)は非常に見応えを感じています。

政治をテーマにしたドラマはどうしても堅苦しくなったり、説教くさくなったりしがち。かつて同様のドラマがありましたが視聴率が振るわなかったこともあり、各局がなるべく避けていた。

しかし、本作はリアリティーを追求しているだけでなく、胸に残るセリフが初回から随所に散りばめられており、ただのエンタメ作品で終わらせない気概を感じた。

終盤にスナックで黒木華さん演じる茉莉が放った切実なセリフはドラマ史に残ると思います。

黒木華さんの安定した演技力はもちろんですが、野呂佳代さんのキャスティングが絶妙で、彼女の持つ親しみやすさが作品に良いアクセントを加えていますよね。

蛭田直美さんによる脚本も見事で、テンポの良さがありつつ各キャラクターの魅力を早めに伝えることに成功していた。視聴率こそ初回5.0%で低調でしたが、SNSの評価が高いので、回を追うごとに視聴率を上げていくのではないでしょうか」

タブーとされてきた政治モノに真っ向勝負した一作のV字回復に期待したいところだ。

◆『風、薫る』はダブルヒロインの活かし方に疑問符

一方で、A氏が「今後見たくない」と断言する春ドラマも教えてくれた。

「序盤で脱落したのは、見上愛さんと上坂樹里さんがダブルヒロインを務める連続テレビ小説『風、薫る』(NHK、月~金曜午前8時~)ですね。

明治時代を舞台に、身分も境遇も異なる女性2人がトレインドナースを目指して懸命に生き抜く姿を描くという意欲作ですが、残念ながらキャラクターに感情移入することができなかった。

その理由はダブルヒロインだったから。短い尺の中で異なる環境で暮らす二人の半生を盛り込もうとしたため、初週と2週目の展開がとにかく早かった。

特に見上さんが演じるりんに関しては、父の死、結婚、出産、実家からの離別が怒涛の早さで進んでいき、彼女の気持ちに共感する隙間がなかった。

それに加えて、上坂さん演じる直美も複雑な家庭事情を抱えているのですが、その感情も深掘りできていない。

ダブルヒロインにしたため、二つのドラマを交互に見せられる形になり、メイン視聴者の中高年層は置いていかれたのではないかと思います。

見上愛さんと上坂樹里さんの繊細で瑞々しい演技は光っているだけに、序盤の脚本がもったいないですね。このままでは、視聴率のさらなる低下もありえますよ」


配信元: 日刊SPA!

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