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年収750万円から借金1000万円に転落した男性の告白「借金を返済するために新たな借金を…」高収入者こそ陥りやすい「貧困」の恐怖

年収750万円から借金1000万円に転落した男性の告白「借金を返済するために新たな借金を…」高収入者こそ陥りやすい「貧困」の恐怖

高収入であれば安泰という神話は、いまや崩れ去っている。教育費や住宅ローンといった高額な固定費が家計を圧迫すれば、一転して貧困状態に陥るリスクがあるからだ。企業経営者の今井將一さんは年収750万円を稼ぐ会社員から、政治家の秘書に転身。その後、自身も選挙に出馬し落選したことを機に無収入にとなり、教育費や住宅ローンなど、固定費に苦しめられたと語る——。

◆会社員からあいのり「総理」の公設秘書に転身、県議会選に出馬するも落選

ICVコンサルティング(東京都新宿区)のオフィスで取材に答える今井將一さん。中学時代、授業の課題で中曽根後継を巡る「安竹宮」(安倍晋太郎、竹下登、宮澤喜一)の政権争いについて調べたことをきっかけに、政治に関心を持った
「借金の経験から学んだこと、ですか?それはもう、『借金はするな』に尽きますよ」

東京都新宿区内にあるオフィスビルの一角で、今井將一さん(54歳)はこう苦笑する。コールセンターやBPOセンターの運営事業を手がけるICVコンサルティングで現在、代表取締役を務める今井さん。左胸に燦然と輝く金のバッジは同社の役員以上が着用するもので、社内的には「年収1000万円以上」を暗に意味している。

私生活では、1男1女の父。毎晩仕事が終わると、妻の手料理を食べるため、オフィスのある新宿から神奈川県三浦市内の自宅まで、ときに数時間をかけてクルマで帰宅する。公私とも満たされた生活に見えるが、かつて選挙への出馬をきっかけに無収入となり、借金が1000万円近くにまで膨らんだ経験を持つ。

大学卒業後、コールセンターの受託運営を行う会社に就職。北海道支社で責任者としてコールセンターの立て直しを任されるなどして昇格を重ねた。転機となったのは’09年、人気恋愛バラエティ番組「あいのり」への出演で知られる横粂勝仁さんが衆院選に出馬し、地元・三浦海岸駅前で演説する場面に遭遇したことだ。このとき選挙活動を手伝ったことが縁で、会社を辞めて横粂さんの公設第一秘書へと転身。1年半後の’11年4月には、自身も神奈川県議会選挙(三浦地区)に出馬するが、現職の県議会議員に6000票近い投票差をつけられ落選した。生活が傾き始めたのは、このころだ。


◆娘が私立中に入学、住宅ローン返済も…削れない固定費に苦しむ日々

「選挙準備のため出馬の約半年前には秘書を辞め、選挙戦が終わるまでの半年近く、収入がありませんでした。にもかかわらず落選後、今度は個人事業主として浄水器販売の仕事を始めたんです。数か月経っても一向に売れる気配はなく、成果報酬制なので収入は0のままでした」

そうこうするうち、生活資金は底をついていく。月々の出費でウェイトを占めたのが、教育費や住宅ローンなどの固定費だった。

「出馬して収入が途絶えたのと同じ年、娘が私立中に入学したんです。入学金だけで50~60万円、授業料も入れると初年度は年間100万近くかかりました。このほか住宅ローンも毎月10万円近くあり、削れませんでした」

コールセンター時代の年収は約750万。所有するクレジットカードはすべてゴールド、現金借入の限度額も100~300万円ほどあった。今井さんはいつしか、月末になると給料を引き出す感覚で月末30~40万円程度をキャッシュカードでおろす日々へと突入する。

気軽におカネを借りられるが、だからこそ借金も膨らみやすいのがキャッシュカードだ(写真:Adobe Stock)
「借金を返済するために新たな借金を重ねる自転車操業のような毎日で、約1年半で借入先は計10社、額は1000万近くに膨らみました。自宅には毎日のように督促状が届き、電話も鳴りやまない日々でした」

手持ちのキャッシュカードをいずれも上限まで借り切り、今度は消費者金融を頼ろうとしたが、ブラックリスト入りしているため断られてしまう。落選から約1年後の’12年5月には、とあるベンチャー企業のコールセンター部門に再就職を果たした。定期収入が得られるようになり、年収は約750万円で前職と同水準を確保できたが、それでも生活は楽にはならなかった。

「額面は750万円でも手取りでは約600万円、月々に慣らすと50万円程度です。以前との違いとして、ここからさらに返済分も確保しないといけません。妻は主婦で子どもも2人いるとなれば、貯金はできませんでした」


配信元: 日刊SPA!

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