◆「今日仕事だったの?」家族みんなで大慌ての朝

「明日からまた仕事だなあ〜」とつぶやくと、妻も「ほんと、もっと休みたいね」と返す。
子どもたちもアイスを食べたり積み木で遊んだりと、完全に休日モードだった。
そんな平和な光景に、突如として不協和音が響く。
「……もしもし?」
田中さんのスマホに、会社の上司から電話がかかってきたのだ。
「おーい、今日の朝イチ会議どうした? もう始まってるぞ、今どこ?」
「えっ、今日! てっきり明日から出勤だと……!」
その一言で、家族全員が慌ただしい動きを始める。田中さんはスーツに着替えながらベルトを探し、歯磨き片手にバッグにノートPCを詰める。妻は慌てて保育園の準備をしながら、横で叫んだ。
「アンタ何してんのよ! 今日休みって言ってたじゃん!」
「いや違う!完全に明日から出勤だと思ってた!カレンダーに赤いマルつけてたじゃん!」
カレンダーを確認すると、
「それ土曜日だから!」
結局、田中さんも妻も会社に遅刻が確定。保育園に送る途中の子どもたちも不安そうな顔をしていたという。
いつもより静かな車内で、妻がポツリとつぶやいた。
「遅刻するの小学生ぶりかも……」
その言葉に、家族全員に笑みがこぼれた。田中さんは「まあ、こういうのもたまにはいっか!」というが、会社ではしっかり怒られたそうだ。こうした“伝説”も、後から振り返れば、家族の絆を深める良い思い出になっているのかもしれない。
<取材・文/日刊SPA!取材班>

