◆事情を知らされず放り込まれる女性たち

「私の相手は……誰ですか?」
彼女の話を聞くと、パパ活アプリで、アテンダーの男とマッチングしたという。そこで、「食事だけで1、最高で4まで出します」という条件を出されていて、今日がその約束日だったとか。
「マンションの前で待ち合わせをしたんですけど、隠れ家的なお店があるのかなと思ってついてきちゃったんです」
普段は大学に通いながら喫茶店でアルバイトをしている彼女。家庭の事情で奨学金も借りており、意を決してパパ活アプリに登録。その最初の相手がアテンダーの男。本人は1対1で食事をするつもりが、現場に着いて見知らぬ男女の飲み会だと知って戸惑っていた。
23時を過ぎると、アテンダーの男が私たちに近づいてきて、「このコ、連れ出しちゃってくださいよ」と小声で囁く。女性側には「この人がタクシー代をくれるから大丈夫、大丈夫」と声をかけて、半ば押し出される形で退室させられた。まるで商品を引き渡すかのような扱いだった。
◆警察には一切相談していない
エレベーターで1階に降り、マンションを出た瞬間、ユイさんは震える声で言った。「あのテーブルに座っていた男の人たちに、順番にヤラれると思ってました……」
ユイさんとマンション前で別れを告げた後日、この飲み会に参加したことがあるフリーターのカナミさん(21歳)にも話を聞いた。彼女もユイさんと同じようにパパ活アプリでマッチング後、好条件を提示されたという。だが、一度目は“ただの顔合わせ”と言われてお金はもらえず、「次回は多めに払うから」と言われて呼び出されたのが、例の飲み会だったそう。
「まさか部屋にあんなに人がいるなんて思わなくて……、もう逃げられないって思いました」(カナミさん)
その日は「終電がなくなるから帰らせて!」と、アテンダーの男に言い続けて退出できたそうだが、もちろん約束のお金は1円も払われていない。それでも彼女はパパ活の後ろめたさもあって、警察には一切相談していないという。

