事実関係の把握は困難を極め……息子の行動の裏にあった「孤独」に直面した父親の葛藤
長男が友達にお金を渡していた本当の理由とは……?いざ解決に向けて動き出した男性ですが、当事者である子どもたちによって「貸した・借りた」の言い分が異なり、事実関係の把握は困難を極めました。

相手の保護者の中には「うちの子はもらっていない」と主張する人もいて、男性は「近所付き合いに亀裂が入ったことが大きなストレスでした」と明かします。
男性の脳裏にちらついたのは、長男がいじめのターゲットにされて、お金を渡すことになってしまったのではという疑い。その確認にも多大な時間を要したと言います。
しかし、長男がお金を渡す背景にあったのは、長男が「友達をお金で繋ぎ止めようとしていた」という残酷な現実でした。
長男の気持ちを知り「胸が締め付けられる思いでした」と吐露する男性。仕事の忙しさを理由に「息子の孤独に気づけなかったのではないかと自責の念に駆られました」と、親としての後悔を覚えたと言います。
同時に「お金を軽んじる態度の危うさに、将来への強い不安を感じ、夜も眠れない日々が続きました」と、激しい葛藤を抱えていたそうです。
学校を交えた話し合いで相手との関係を修復。男性が今、思うこととは?
このまま一人で全てを抱え込むのは限界だと感じた男性。
学校の担任と学年主任に相談し、放課後に学校で話し合いの場を設けてもらいました。その後、相手の家庭を一件ずつ訪問し、清算と謝罪を行いました。男性は「学校が中立な立場で入ってくれたことで、お金の流れが明確になり、全ての家庭との清算を終えることができました」と振り返ります。

また、学校への相談の一方で、SNSのパパコミュニティで似た経験を持つ人たちに相談。専門家のような法的な観点からではなく、「友情とお金の関係」について、子どもにどう話すべきかアドバイスをもらいました。
男性が解決に向けて行動する過程で、長男自身も自分の過ちに気づくことができ、友達との関係も無事に修復されたと言います。
もし当時の自分に戻れるなら?男性は「一人で抱え込まず、すぐに学校や他の親御さんと連携を取ります」と今の考えを明かします。さらに「お金の教育として、労働の対価としての『重み』を体験させるような手伝い制を導入します」と続けました。
この経験を通じ「『友達にお金を渡す』という行為の裏にある寂しさや歪んだ価値観を見逃さないこと」の重要性を痛感したという男性。最後に「お金の管理は親の責任であることを再認識しました」と教えてくれました。
(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年5月、「子どもにまつわるお金トラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。
