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言論の自由は、自分が嫌いな奴が嫌なことを言う権利を守ってこそ、言論の自由である/倉山満

言論の自由は、自分が嫌いな奴が嫌なことを言う権利を守ってこそ、言論の自由である/倉山満

◆神谷氏が「トホホ」な言動の人だからと機会を奪って良いのか

 さて、問題の神谷氏。神谷氏とは個人的に付き合いも古いし、『参政党のヒミツ』なんて本まで書いているほどだから、過激派諸君より神谷氏のことは、よほど知っている。要するに、「トホホ」な言動の人なのだ。ついでに言うと、スピーチ(というよりアジテーション)はそれなりに得意だが、ディベートは苦手。

 では、神谷氏が「トホホ」な言動の人だからと、その発言の機会を奪って良いのか。

 “過激派”は、過去の神谷氏の発言から「発達障害など存在しません」「いい仕事につけない外国人から大きな犯罪が生まれる」「地球の気候が変動するなんて言っているのは日本だけ」「外国人雇ったら補助金が出る」「変なLGBTとか教えなくて良い」の撤回を要求し、「一切の差別的言動、科学的根拠のない煽動を行わない」「差別から自由な知的探求の理念を確認」すると誓約、署名させようとした。

 これ、私が神谷氏でも、「なんでお前らにそんなこと言われなきゃならんのだ」と言うだろう。

 当該“過激派”の諸君。自分たちが「何が差別で、何が科学的か」の認定権を持っていると、いかなる根拠で思えたのか。

 私だって、ここに“過激派”の諸君が挙げている神谷氏の発言には「トホホ」と思っている。しかし、本人を論争で言い負かすまでは、「差別的で非科学的だ」と決めつける気はない。昔の仏教徒は論争に負けると衣を剥ぎ取られたが、それだって相手を論破してから衣を剥ぎ取ったものだ。議論もせずに行動を起こしたら、単なる暴力だ。

◆古代ギリシャ以来、大学は論争によって何が正しいかを決めてきた

 この“過激派”の連中、「己には他人が講演会を開く発表の場を奪う権利がある」などと傲慢な考えを抱いているようだが、どういう了見か。論争する前に、署名を強要し、受け入れられなければ座り込みの強硬手段。爆破予告をしたテロリストは明白な暴力だが、言論による論争によらず行動で強要しようとした点で、当該過激派は事件を起こしたテロリストと同じ穴のムジナ。目くそ鼻くその関係である。

 せめて「ウチの大学で講演会を開きたければ、我々の質問に答え、論破してからにせよ」と公開討論を挑んだならともかく、いきなり「お前の行動は明らかにおかしいから撤回して誓約書に署名せよ」では、単なる実力行使である。

 今回の一件、神谷氏と明らかに思想が異なるリベラル陣営でも、マトモな人は「神谷宗幣にも表現の自由はある。このようなやり方で講演会を潰すやり方は卑怯だ」と訴えている。少なくとも私の知っているマトモなリベラルの人は、全員そうだ。ところが頭がパーな左翼は、過激派諸君を庇っている。だからパヨクと呼ばれるのだ。

 そらそうだろう。マトモな東大生なら冷やかしで神谷氏の講演会を聞きに行くことはあっても、よほどの変わり者でない限り影響を受けたりはしない。過激派諸君は、何を恐れているのか? それとも、神谷氏が東大で講演すると、参政党の思想に東大生が染まるとでも考えたか。

 そして“過激派”の連中、ディベートが下手な神谷氏に勝つ自信が無いから、実力行使に出た。

 古代ギリシャ以来、大学は論争によって何が正しいかを決めてきた。

 この“過激派”の連中、本当に大学入試に受かったのか?

―[言論ストロングスタイル]―

配信元: 日刊SPA!

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