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在宅医療でも重視される「口腔内のケア」だが…誤嚥性肺炎が減り、食事摂取も目指せる「黒岩メソッド」とは?【医師が解説】

在宅医療でも重視される「口腔内のケア」だが…誤嚥性肺炎が減り、食事摂取も目指せる「黒岩メソッド」とは?【医師が解説】

嚥下機能の向上も目指す「黒岩メソッド」とは?

口腔健康管理を適切に行うことは、在宅患者さんにとってとても重要ですが、効果はそれだけにとどまりません。

口腔健康管理を、「嚥下機能の改善」に結びつけ、少しでも摂食ができるように、少しでも誤嚥性肺炎を減らせるようにアプローチする「黒岩メソッド」と呼ばれる方法があります。

この方法は、神奈川県にある村田歯科医院で活躍されている黒岩恭子先生が編み出し、全国、そして近隣諸国にも広めている方法です。

そこに含まれる具体的なステップは以下の通りです。

1:姿勢を整える

両足を着地させたり、バランスボールを使って体を支えたりする工夫をします。

2:全身の筋肉をリラックスさせる

特に首周りや口のまわりの筋肉を緩めます。この際にもバランスボールを用いたり、電動歯ブラシのモーターを使った手製の道具を活用したりします。前項の「姿勢の保持」も、リラックスを促すための貴重なステップです。

3:通常の口腔健康管理を行う

唾液腺マッサージなどを含めたケアを行います。

4:咽頭領域をきれいにする

特殊なブラシを用いて、口蓋垂の奥にある「上咽頭」や「中咽頭」をきれいにします。この領域にこびり付いた痰などの分泌物は、通常の吸引では取り除くことができず、この方法が欠かせません。

このようなステップを行い、口腔内と咽頭部分をきれいにすると、たとえ少量の唾液誤嚥が常に起こっていたとしても、誤嚥性肺炎に結びつきにくくなります。

また、記事『【在宅医療】嚥下障害ありの高齢者にとって安全なのは「真横に寝て食べる」スタイル…医師が教える「完全側臥位」のすごいメリット』でもご紹介した「完全側臥位」でのアプローチと組み合わせることで、多くの患者さんで再び食事摂取が可能になっていきます。

かなり専門的な分野ですので、黒岩先生から直接的なご指導を仰ぐことが重要ですが、ぜひ医療従事者の皆さんにトライしてもらいたいメソッドです。

野末 睦
医師

医療法人 あい友会  理事長

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