
高齢の親を持つ大人世代のなかには、親が「ネット上で詐欺に遭っていないだろうか」「端末は守られているだろうか」と、心配に感じている人も多いのでは?
ゴールデンウィークや母の日を迎えるこれからの時期は、離れて暮らす親とコミュニケーションを取る絶好の機会です。このタイミングで、今一度セキュリティ対策を行ったり、スマホの設定を見直してみてはいかがでしょう。大切なのは、監視のように感じさせず、難しすぎず、日常に自然になじむこと。そこで今回は、高齢の親にもおすすめしたいデジタルツールについて解説します。
教えてくれたのは……
NordVPN 最高技術責任者(CTO)
マリユス・ブリエディスさん
デジタルセキュリティとプライバシーの分野で世界的に活躍する技術者。オンライン上のプライバシーとセキュリティ保護のサービス「NordVPN」の最高技術責任者(CTO)として、革新的なVPN技術の開発と普及に尽力。
高齢者がネット上の被害に遭いやすい理由
そもそも、ネット上のセキュリティ侵害や詐欺の被害に遭うのは、どうして高齢者が多いのでしょう?
一般的に高齢者は「テクノロジーに弱いから詐欺に遭いやすい」と考えられがちですが、理由はそれだけではありません。一番の問題は、詐欺が信頼や焦り、日常の習慣につけ込むように巧妙に作られているところにあります。
配送通知や銀行の警告、サポートを装った電話などは、本物そっくりで見極めるのが困難。さらに、複数のサービスで同じパスワードを使い回したり、初期設定のまま使っていたり、送信元を確かめずにリンクを開いてしまう人も少なくありません。
まず見直すべきは「スマホ」
デジタル生活の中心にあるスマートフォンには、写真、メッセージ、銀行アプリ、連絡先などがすべて詰まっています。新しい機器を買うよりも、基本設定を整える手助けをする方が有効的であることが多いです。
できることなら、親と一緒にスマホの設定を見直す時間を作れたらベスト。OSを最新の状態にして、使っていないアプリを整理、画面ロックを有効にします。オンラインバンキングを使っているなら二要素認証をオンに。使っていなくても、メールはパスワード再設定の入口なので、メールアカウントに二要素認証を設定しておくと安心です。

