ページ増! さらに実践的になった改訂版の見どころ
今回の改訂版では、近年のトレンドを反映し、特に人気の高いグレヴィレアを新たに36種追加。圧巻のグレヴィレア辞典も実現した。さらに、これから間違いなく注目されるであろう「ハケア」の特設コーナーも設けた。今後、注目のオージー花木だ。


また、今回追加した植物は、近年、人気のコウモリラン(ビカクシダ)もある。コウモリランの壁掛けの作り方もコラムで触れた。

そして、オージーガーデンに欠かせない、グラス類も数種加え、より実践的なガーデニング本を目指した。

より実践的なガーデニング書籍を目指して、「オージーガーデンづくり」の解説ページをカラー化。私が植栽に参画したオーストリア大使館や、在日オーストラリア大使公邸の美しい庭の様子も贅沢に掲載している。
巡ってきた「執筆の時間」と、30年の歩み

振り返ると、私は出版のタイミングにおいて、不思議なほど幸運だったと思う。初版の際は、ちょうどコロナ禍によるステイホーム期間で時間がたっぷりあった。そして今回は、不運にもアキレス腱を断裂してしまい自宅療養に。さらに松葉杖生活の負担から左手首を腱鞘炎にしてしまい、日課の趣味のピアノやバイオリンの演奏すらできない時期が重なった。
もし、普段通り仕事や趣味の活動に忙しい時期であれば、これほど膨大な改訂作業は難しかったかもしれない。そう考えると、何かの大きな力によって、私に「本を書く時間」が与えられたようにも感じている。

原稿を書き進め、写真を揃え、初校・再校・三校・色校と幾度も、自分が我が子のように育ててきた植物たちの写真と向き合っていると、それぞれの花との出会いや思い出が鮮明に蘇ってきた。花は、記憶を呼び覚ますタイムマシンのようなものだ。 それは私の30年間に及ぶガーデニング人生を振り返るにとどまらず、「植物の専門家でもない自分が、なぜ今、図鑑を書くまでに至ったのか」という、子供の頃からの人生の歩みを辿る、豊かで不思議な時間でもあった。
