SNSの盛り上がりからも分かりますが、これまで口にしていなかっただけで、じつは「中年男性の短パンについて」、思うところがある方が多い証拠です。
中年男性は短パンとどのように付き合っていくことが正解なのか。のべ5500人を超える男性のファッション相談にのってきた筆者が解説します。

◆短パンには「定番色がない」
じつは短パンは、他のパンツと大きく異なる性質をもっています。「色によって、着用シーンが限定されやすい」という特徴です。たとえばスラックスといえばグレー、チノパンといえばベージュといった代表的な定番色があります。ところが短パンの場合、どこに着ていってもOKと言われる定番色がありません。自然を想起する アースカラー、いわゆるベージュやカーキの短パンは、アウトドアをイメージしますし、柄物の短パンならば、リゾートを連想しませんか。またカラフルな短パンはゴルフですし、スウェット地のグレーは、部屋着っぽい印象になるはずです。
色彩による印象の違いを知らずに、短パンで出歩くことが問題なのです。近所のコンビニ圏内にスウェット地のグレーは、ワンマイルウエアとしてギリ許されるでしょう。でも都会のカフェでは、「あれ、あの人、家から急いで出てきたのかな?」という誤解を周囲に与えてしまうかもしれませんよね。
大事なことは、短パンを選ぶとき、シーンによって色選びを変えること。そして、都会のカフェに着ていける色ならば、逆にカジュアルシーンでも使えます。では何色が正解なのでしょうか。
◆違和感が出にくい「色の正解」は…
肌が隠れる面積が少なくなるからこそ、通常のパンツよりも、ドレス感をくわえたいのです。そのため、ベージュやカーキといったアウトドアに馴染む色では、都会の人工的環境では違和感を発してしまうもの。大人が選ぶべき正解は「ネイビー(濃紺)」か「黒」。ダークカラーが持つ都会的でドレスライクな要素が、短パンの持つ「幼さ」や「ラフさ」を見事に中和してくれます。
色によってコーディネート全体の重心も下がるため、足元にスニーカーや黒のサンダルを合わせても、街中で浮かない落ち着いた印象を構築できるのです。

