バブルこそが経済成長のエンジンになる
さらにバブルという経済現象について少し付言すれば、バブルは全然悪くない。バブルというのは経済の膨張だから、縮小はまずいけれども膨張するのはいい。このバブルの膨張こそが経済成長をもたらしてくれるエンジンといってもいいのです。
例えば、2008年のリーマンショックのあと、世界経済が冷え込んだときに、中国が4兆元(56兆円)の財政出動をしました。その結果、2010年には日本のGDPを超えて、世界第2位の経済大国に成長しました。
もっとも、このときの財政出動は、中央政府が4兆元を出したわけではなく、地方政府に資金の拠出をおしつけたために、融資平台といわれる投資会社を地方政府が設立。
これが影の銀行(シャドーバンク)となって理財商品を売り出して、民間から資金を吸い上げて不動産投資に投入した。
このため、巨大な不動産バブルが発生して、いまそのバブルが崩壊しつつある。なので、中国経済はしばらく停滞するでしょう。
しかも習近平主席の共産党一党独裁体制は、異論を許さない全体主義的な色合いを深めるばかりで、中国国民の自由を奪ってしまっている。
民間企業の自由な経済活動も制約されて、国営企業が補助金で生き残るという、「国進民退」が進んでしまっています。
菅下 清廣
スガシタパートナーズ株式会社
代表取締役社長
