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いくらあれば「自由な人生」を手にできるのか…「FIRE」を実現するための〈25年ルール〉【40代でFIREした元公務員が解説】

いくらあれば「自由な人生」を手にできるのか…「FIRE」を実現するための〈25年ルール〉【40代でFIREした元公務員が解説】

「FIRE」は感覚論ではなく、生活費を数字に落とし込み、自由を設計する行為です。「いくらあれば経済的自立を果たせるのか」という漠然とした不安に対し、明確な基準となるのが「生活費の25年分」という具体的な数値です。本記事では、生方正氏の著書『副業禁止の会社員、公務員でもできるFIRE入門 節約、ポイ活からでも資産1億円を築く方法』(WAVE出版)より一部を抜粋・再編集し、リタイア資金の算出方法や、年齢に応じたリスク管理を可能にする「資産配分の鉄則」について解説します。

「自由な人生」はいくらで手にできる?…感覚論ではない「FIRE」という生き方

FIREとは、感覚論ではありません。生活費を数字に落とし込み、自由を“設計”する行為です。

基本ルールはシンプルです。年平均4%前後のリターンが見込める投資先に資産を置いて、元本を極力減らさずに生活する。S&P500や全世界株式などのETFに投資することが、代表的な選択肢です。

このとき使われるのが、いわゆる「生活費×25年ルール」。たとえば、年間生活費が240万円なら、240万円×25年=6,000万円。この金額が、あなたの「労働からの解放ライン」になります。

「年間240万円? 足りるはずがない」そう感じた人も多いでしょう。しかし、人生の支出は永遠に高止まりするわけではありません。住宅ローンが終わる。子どもが独立する。教育費という巨大な固定費が消える。現在の支出水準を、そのまま一生の前提にする必要はありません。

人は、高価なモノや豪華な体験に支出したときに高揚感を覚えます。脳内で快楽物質が分泌されるからです。しかし、その高揚感は〝慣れ〟とともに薄れていきます。高価なモノやコトに支出しなくても、散歩、読書、コーヒーを淹れて友人と話す、銭湯で汗を流す、無料動画を見る、簡単な昼食を持ってピクニックに行く、地域や自治体が主催の催しに参加する。お金をかけずに幸福度を高める方法は数多くあります。

FIREを達成した後、もし年間50万円ほど生活費が足りなくなっても、問題はありません。時間はあなたの手元にあります。夏は北アルプスの山小屋。冬は沖縄のリゾートホテルや雪国のスキー場でバイトをする。経験と収入を同時に得られる選択肢は、いくらでもあります。

「お金がないから不幸」は思い込み…自由を手にするための戦略

ここで一度、自分に問いかけてください。快楽のためにお金を使い続ける人生と、支出を抑えて自由な時間を手に入れ、ストレスから遠ざかる人生。あなたは、どちらを選びますか?

公務員は収入が安定している反面、収入を急激に引き上げることはできません。だからこそ、FIRE達成に時間がかかるのです。達成までに10年かかることを前提に、長期的な戦略を組み立てる必要があります。

重要なのは、早い段階で家族全体を巻き込むことです。年間の貯蓄額を共有し、通信費・光熱費・保険・日用品を徹底的に見直しましょう。小さな固定費まで削ると、資産形成は加速します。しかし、すべてを削る必要はありません。効率の悪い節約は捨て効果の良いものだけを残します。それが、節約を継続させるコツです。

目標達成したときは、家族で祝うことも大切です。旅行でも、外食でもいいので、意図的に「潤い」を入れて、モチベーションを維持してください。「節約」を「我慢」にしない工夫が、成功率を高めてくれます。

人間の幸福度を決める最大の要因は、人間関係の質にあります。お金がないから楽しくないと考えるのは、単なる思い込みに過ぎません。お金がないから不幸なのではありません。自由が奪われているから、人は苦しくなるのです。

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