【片付けられない理由1】もったいない
一番の理由は「もったいない」という気持ちが強すぎて、服を手放せないことではないでしょうか。私自身もそうでした。
洋服を買うのは大好きなのですが、手放すのは超苦手。そんな自分が少しずつ、ストレスのないクローゼットを作ることができるようになったのは、次の3つのことを意識したからだと思います。
その1:理想

理想とは「どんな自分でありたいか」を常に考えてみることです。素敵な人の生き方を参考にしたりして、私はこんなふうな自分でありたいという姿を思い浮かべます。
クローゼットの整理をするときに、その理想のイメージに合った服を選んで残し、そうでない服は手放していきます。もちろん試行錯誤の連続ではありますが、いったん「こんな自分でありたい」というゴールを設定しておくのです。すると自分の求めている方向が明確になってくるので迷いが少なくなり、少しずつ自分のスタイルが出来上がっていきます。
その2:許可
「好きなものだけ選んでいい」と自分に許可を出すことも大事です。この許可を自分に出してあげないと、「もったいない」「まだ着られる」というような気持ちについ流されてしまうのです。
今の自分に合っていないなら手放していいよ、と自分に許可を出しましょう。真面目な人ほど自分に厳しくしてしまいがちですので、少しわがままかな、と思うくらいでちょうどよいのです。この許可を自分に出せないでいると、自分の好きなものさえわからなくなっていくのです。
その3:勇気
まだ着られる服を手放すというのは、ちょっと怖くて勇気が必要です。「もしまた必要になったら」「後悔するかも」という不安に襲われますよね。でも、どの服を手放しても命に別状はありませんし、誰も気にしません。気にしているのは小さな自分だけです。
どんなに立派な服でも、いずれ誰かが処分しなくてはならず、早いか遅いかだけの問題です。ぐるぐると迷い続けている自分から、行動できる自分になるためには、勇気ある一歩を踏み出せるかがカギです。「小さな損」「小さな失敗」を恐れるあまり、私たちはなかなか勇気を出せないのですね。
でも、そんな勇気が出せない私たちを救ってくれる方法も、実はいろいろありますよね。

その一つが、人に譲ること。押し付けるのはよくありませんが、相手が喜んでくれるなら手放しがいがあるというものです。私も最近、喜んで服をもらってくれる友人ができて、着払いで送らせてもらっています。
直接譲る相手が見つからない場合は、売ることもできますし、「古着でワクチン」のようなサービスもあります。誰かが喜んでくれる手放し方なら罪悪感を感じないで済みますし、むしろ社会貢献できるのもうれしいですね。
【片付けられない理由2】やり方がわからない

二つ目の理由として挙げられるのが、「やり方がわからない」というもの。衣替えやクローゼット整理のやり方は、実はシンプルです。
片付けの基本は
「だ」出す
「わ」分ける
「へ」減らす
「し」しまう・収納する
です※。
4コマ漫画の「起承転結」のように、「だ」「わ」「へ」「し」を意識して次のように進めていきましょう。
※『だ・わ・へ・し』については、整理収納アドバイザー 井田 典子 氏が提唱した片付けのルールになります。
「だ」:出す
「出す」といっても、クローゼットの中身を一気に全部出すのは大変な作業です。アイテムごとに順番に出していきましょう。例えば、「ワンピース」「シャツ」「パンツ」といったアイテムの中から1つだけを選んでクローゼットから出すのです。
「わ」:分ける
対象の服を出したら、それを分けていきます。どんなふうに分けていくのかというと、例えば「半袖と長袖」「春夏用と秋冬用」「仕事用とプライベート用」など。自分なりの分け方でOKです。
このようにいったん分けることで、「どんな服をどのくらい持っているのか」「何の目的で持っているのか」を再確認することができます。そして最終的に「要・不要」に分けていきます。
「へ」:減らす
どんな服を残して、どんな服を手放すか、基準は決まっていますか。どんな服を着て生きていきたいのかは、自分で決めていいのです。
基準がよくわからない場合は「自分を良く見せてくれるか」「自分が気分良くいられるか」をいったん基準にしてみましょう。「自分を良く見せてくれない」(色が似合っていない、老けて見える)ものや、「気分良くいられない」(形や素材に違和感がある)ものは減らす対象です。
このように頭であれこれ考える以前に、直感で「もういい」と思えるものも出てくると思います。それはお役目が終わっているサインですので、さくっと減らしていきましょう。
「し」:しまう・収納する
最後は「しまう」「収納する」です。例えば、春夏用のワンピースが3着、秋冬用のワンピースが3着残った場合、それぞれどこにしまうと都合がよいか考えます。
場合によっては分け方を変更してもかまいません。例えば、丈の長いワンピースと短いワンピースに分け直して収納してもよいですし、色別に収納してもよいのです。このように臨機応変に考えながら、工夫を楽しみながらしまう作業は、脳トレにもなりますね。

大事なことは、その服の「定位置」を見つけていくことです。その服を「住所不定・無職」にしないために、きちんと管理して使ってあげましょう。これまでの記事でも、洋服、靴、バッグ、ファッション小物などアイテム別に具体的な片付け方法を紹介していますので、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね。

