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「整える庭」に疲れた人へ。頑張らないほど美しくなる「メドウガーデン」とは?

「整える庭」に疲れた人へ。頑張らないほど美しくなる「メドウガーデン」とは?

はじめてでも育てやすいメドウガーデンおすすめ植物図鑑

メドウガーデンでは、一輪の豪華さよりも、植物同士が織りなす“風景”が大切になります。
風に揺れること。
季節とともに移ろうこと。
虫や鳥たちが訪れること。
そんな自然な景色をつくってくれる植物たちは、庭を「作品」ではなく、“生きた風景”へ変えてくれます。
ここでは、初心者でも育てやすく、メドウガーデンにおすすめの植物たちをご紹介します。

〈リナリア〉

リナリア

やさしい色彩と軽やかな揺れが魅力。春の風を感じるような景色をつくってくれます。

〈ネモフィラ〉

ネモフィラ
kanata_jp/Shutterstock.com

空を映したような青色が美しい花。庭に静けさと透明感を与えてくれます。

〈ヤグルマギク〉

ヤグルマギク

風に揺れる細い茎と澄んだ花色が魅力。初夏の庭に軽やかな動きと奥行きを与えてくれます。

〈アグロステンマ〉

アグロステンマ

繊細な花姿が、野原のような空気感を演出。群れて咲くことで、自然な広がりが生まれます。

〈オルレア(オルラヤ)〉

オルラヤ
pic0000/Shutterstock.com

レースのような白花が、植物同士をやさしくつなぎます。抜け感のある自然な風景づくりにおすすめです。

〈クリムゾンクローバー〉

クリムゾンクローバー

赤い花穂が草原のような景色をつくり、ミツバチたちも多く集まる植物です。

〈カスミソウ〉

カスミソウ
Gardens by Design/Shutterstock.com

小さな白花が景色に余白をつくり、庭全体をやわらかく包み込みます。

― 足元に広がる、小さな自然 ―
おすすめの野草たち

メドウガーデンでは、野草たちもまた、大切な風景の一部です。
名もなき草花たちが加わることで、庭はより自然に、より豊かな表情を見せてくれます。

〈タンポポ〉

タンポポ
kazutaka.Japan/Shutterstock.com

春を告げる黄色い花。綿毛となって旅立つ姿まで、命の循環を感じさせてくれます。

〈スミレ〉

スミレ

足元にそっと咲く、小さな花。控えめな美しさが、庭に静かなやさしさを添えます。

〈オオイヌノフグリ〉

オオイヌノフグリ

早春の地面に広がる、小さな青い花。春の始まりを知らせる、野原の妖精のような存在です。

植物たちは、それぞれ違う高さや咲く時期を持ちながら、互いに支え合うように風景をつくっています。
その姿はまるで、自然そのものが呼吸しているようです。

庭は、人が自然へ還っていく場所

メドウガーデン
Chutchawarn/Shutterstock.com

花を育てていると、時々、不思議に思うことがあります。
植物たちは、誰かに褒められるために咲いているわけではありません。
風が吹けば揺れ、雨が降れば受け入れ、
季節が来れば、ただ静かに命を咲かせていく。
その姿には、“自然に生きる”ということの本質があるように感じます。

私たちはいつの間にか、整い続けることや、効率よく生きることに追われ、自然のリズムから遠ざかってしまったのかもしれません。
けれどメドウガーデンに立つと、人の心は少しずつほどけていきます。
風の音に耳を澄ませること。
花の香りに季節を感じること。
小さな虫たちの営みに目を向けること。
そんな何気ない時間の中で、人は“生きる感覚”を取り戻していくのです。

メドウガーデン
Lucy_W/Shutterstock.com

メドウガーデンは、ただ花を美しく見せる庭ではありません。
命が巡り、季節が移ろい、人と自然とが再びつながっていく場所。
そしてそこには、完璧でなくてもいいという、自然からの静かなメッセージがあります。
少し乱れてもいい。
咲く時期が違ってもいい。
それぞれの命が、それぞれの役割を持ちながら、一つの風景をつくっている。
そんな風景の中に立つと、人はどこかほっとして、
「このままでも大丈夫なのかもしれない」と、
小さな安心感を取り戻していきます。

自然は、誰かを急かしたり、比べたりしません。
ただ、それぞれの命を、そのまま受け入れている。
だからこそ庭には、人の心をやわらかくほどいていく力があるのだと思います。
私は、庭とは単に植物を育てる場所ではなく、“人が本来の自分へ戻っていく場所”なのだと思っています。
花を育てているようで、本当は、私たち自身の感性や、やさしさが育てられている。
風を感じること。
空を見上げること。
季節の変化に気づくこと。
それは、自然の中にあった「生きる力」を、もう一度思い出していくことなのかもしれません。

庭をつくることは、自然を支配することではなく、自然と共に生きること。
そしてその先にあるのは、“美しい庭”だけではなく、人の心まで、やわらかく変えていく風景なのだと思います。

ファームガーデン クラリス

撮影協力

埼玉福興(株)
【ファームガーデン クラリス】
https://www.instagram.com/farmgarden_clarice?igsh=MWFhYTVmNHJ4MXdmbQ==
【ファームカフェ クラリス】
https://www.instagram.com/firmcafe_clarice?igsh=MTBqNjY0NmdwM3NlZg==

場所【埼玉福興妻沼台農場(埼玉県熊谷市妻沼台1094) 日曜日13時~17時のみOpen】
夏の間は、長期休業がありますのでご注意下さい。

Credit 文&写真(クレジット記載以外) / 持田和樹

-ガーデンライフコーディネーター-
ローズと植物のある暮らしから、心と身体、意識を整える生き方を提案。自然と調和するバラの庭や菜園づくりを通して、人と地球の健康を育む活動を行う。福祉事業所での食用バラ栽培により、「生物多様性アクション大賞2019」審査委員賞受賞。

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