天皇陛下が議論について述べられた
一方で、男系による継承を主張する人たちの多くは、その理由を神代の時代から受け継いできた日本の伝統だから、と述べる。
しかしながら、過去には推古天皇をはじめとする女性天皇が存在した。
さらに、皇位が「男系の男子」のみに厳格に限定され、女性天皇が制度として完全に排除されたのは、有史以来の伝統というよりは、近代化を目指す明治政府が、ドイツ(プロイセン)の君主制や家族国家観を取り入れて確立した「近代のルール」という側面が強い。
それが明文化されたのは、明治22(1889)年に作られた旧皇室典範からなのである。
このたび、自民党の鈴木俊一幹事長は、この総意に沿った皇室典範改正を「(7月17日会期末の)国会で優先的に成立させなければならないもののひとつ」と発言している。
国内外でさまざまな問題が起こるなか、なぜこの改正が優先されるのだろうか。
〈国民の総意〉は、国政に反映されるのだろうか。
なお、天皇陛下は6月11日に今回の議論に触れ、「国民のみなさんの理解が得られるものとなることを望んでおります」と述べている。