江戸時代のポップカルチャー
太田記念美術館は、JR原宿駅の表参道口より徒歩5分、東京メトロ明治神宮前駅より徒歩3分の場所にある、浮世絵を専門にした美術館だ。
「天下泰平」の江戸でポップカルチャーとして流行した浮世絵は、人々に娯楽を提供するメディアとしての役割を果たしていた。そこには庶民の日常やイマジネーションが、鮮やかかつユーモラスに描かれている。
今回の展示は、中でも動物や妖怪に焦点を当てており、江戸時代の「かわいい」、そして「怖い」や「ちょっと変」を知ることができる展示となっている。
浮世絵の中で躍動する生き物たち


館内には、コミカルな動きをするキツネや人間のように生活するネコなど、生命力あふれる作品が展示されている。
これは、江戸時代の生き生きとした社会の反映だといえるだろう。作品に描かれたキツネやネコは、時代を超えて観る者の心を惹きつける魅力を放っている。


実在する生き物だけでなく、石から虎の手足と尻尾が生えた「虎子石」や、十二支が一つに合体した動物など、かわいいけど「怖くてちょっと変」な生き物が描かれた浮世絵も展示されている。
これらの展示からは、当時の日本人の豊かな想像力や、ユーモアの精神が強く感じられる。


また今回の展示では、全140展の展示作品のうちの27点、約5分の1が新収蔵品となっている。これまで太田記念美術館で動物や妖怪の展覧を観たことがある人も、新しい発見ができるだろう。
