ジャングリア沖縄は巻き返せるか
数少ない「勝ち筋」と期待されたのが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのV字回復に貢献した森岡毅氏率いるマーケティング会社「刀」への80億円の出資だった。
しかし、同社は2025年6月期に累積赤字が約62億円に達し、2026年2月には企画・運営を手がけた東京・お台場のテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」が開業から2年足らずで閉鎖となった。
2025年7月には同社が手がけた大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」が開業したが、半年後には「ガラガラ状態」と騒がれる事態に。2026年1月末までの累計来場者数は約65万人だったが、そのうち10万人はスパ利用者で、当初の期待から比べると「少ない」との声が目立つ。
現在は7月~9月の入場を対象に「アトラクション利用が一つだけなら1日券の半額以下」という格安チケットを販売しているが、集客苦戦の表れにも見える。先行きは厳しい状況だ。
「400億円近くが溶けました」では済まされない
クールジャパン機構の問題点としては、巨額の公金を投じながら専門的な投資のノウハウがなく、有望なコンテンツの目利きもできず、収益性よりも「政策」としての出資に偏重していったことが内部からも指摘されている。
また、情報公開が限定的で、何が成功し、何が失敗し、誰が責任を負うのかが見えにくく、株式譲渡で「EXIT済み」とされる案件も、損切りだったのではないかという疑念が残る。さらに、特定企業との関係の近さにも批判があった。
公金を投じたクールジャパン機構を廃止するのであれば、単に「400億円近くが溶けました」では済まされない。なぜ成果につながらなかったのか、選定や監視の仕組みに問題はなかったのか、責任の所在はどこにあるのかを徹底的に検証するべきだろう。