脳トレ四択クイズ | Merkystyle
“普通の会社員”658人が資産1億円を達成できた「最大の要因」とは?富裕層がお金をかける/かけないもの

“普通の会社員”658人が資産1億円を達成できた「最大の要因」とは?富裕層がお金をかける/かけないもの

◆資産の増やし方は個別株or投資信託?

[1億貯める]家計術
では、1億貯めた人たちはどのように増やしていったのか。アンケートの回答では個別株とインデックス投資が主流だったが、作家の橘玲氏はこう読み解く。

「この5年、日経平均やS&P500(円建て)のような株価インデックスでも年率約20%で上がっている。個別株はボラティリティ(価格変動の度合い)が高いので、上げ相場ではインデックスよりも上昇率が大きくなります。ただし、注意も必要。相場が下がれば逆もしかりで、個別株で大きな損失を被った人は相場を退場したり、沈黙します。そうした退場者がアンケートの対象には含まれていないので、いわば“生き残った成功例”が可視化された『生存者バイアス』によって、個別株投資で1億円を達成した人が多く見えるのでしょう」

また、資産形成を始めてから資産1億円に到達するまでの期間は、最多が「10年以上」(65.8%)で3分の2を占めた(Q4)。

Q4.資産1億円達成までの期間は?

1年未満 5.6%
1年~3年未満 2.9%
3年~5年未満 7.1%
5年~7年未満 7.5%
7年~10年未満 11.1%
10年以上 65.8%

一方、「1年未満」と短期間で達成した人も5.6%と少数だが存在する。この分布からも、やはり“王道”は長期投資で資産を積み上げることであり、“短期で億”は狭き門だと言えそうだ。ちなみに、「個別株投資が最大の要因」と回答した人のうち、半数超が「20銘柄以上」に投資していた(Q5)。

Q5.個別株の保有数は?(有効回答数177)

0~5銘柄未満 21%
5銘柄~10銘柄未満 23%
10銘柄~20銘柄未満 20%
20銘柄以上 36%

横山氏が分析する。

「多くの銘柄を運用しているのは、リスク分散の意味合いだと思われます。長期投資ならインデックスのみでいいが、早く資産形成したかったり、楽しみたいから個別株に投資するのは理解できます。ただし、長期投資するならあくまでインデックスをメインにしつつ個別株を持つ『サテライト投資』を実践すべきです」

横山氏はこれから資産形成を始める人に助言を送る。

「1か月で資産を数倍に増やせる人は確かにいます。ただし、そういった急騰は再現性が少ないし、そんな経験をすると脳が快楽を覚え、10年かけて1億円をコツコツ積み上げる気持ちにはなれません。だからこそ、まだ “成功体験”がない人は、むしろ未経験であることがアドバンテージになります。今から堅実な運用を習慣づけやすいからです」

◆旅行と健康維持にはカネに糸目をつけない

このような「長期目線で考える」という思考は、お金以外にも当てはまる。「最近買った一番高いものは?」との問いには、「海外旅行」「国内旅行」と“体験”に価値を見いだす傾向が見られる(Q6)。

Q6.最近買った一番高い買いものは?

海外旅行費用 51人
自動車 49人
投資のための個別株 49人
国内旅行費用 48人
その他 44人
居住用・投資用の不動産 30人
子どもの教育費(私立校の初年度納入金、塾の夏期講習代、海外留学費用など) 25人
直近1年間、生活必需品以外は「何も買っていない」 24人
指輪・ネックレスなどアクセサリー 23人
生活家電の買い替え 21人

また、「惜しみなくお金をかけるものは?」という質問でも、「海外旅行や子どもの希少な体験」に支出を厭わず、旅行をする際は「少しいい宿やグリーン車・ビジネスクラスを使う」。ほかにも「人間ドックのオプション検査」や「歯のメンテナンス」、「高級寝具」にも大金を払う(Q7)。

Q7.惜しみなくお金をかけるものは?(複数選択)

海外旅行や子どもの希少な体験にかかる費用 97人
いい宿やグリーン車など快適な旅の出費 79人
人間ドッグのオプションなど予防医療費 73人
歯列矯正、インプラント、定期的なクリーニングなど「歯」のメンテナンス 71人
子どもの学習塾、家庭教師、私立校の学費など「教育費」全般 68人
記念日などに贈る配偶者・パートナーへのプレゼント 63人
毎日使うPCやスマートフォン、モニターなどの最新ガジェットや通信環境 62人
自身のスキルアップや情報収集のための書籍代、資格取得費、有料ツール 53人
オーダーメイド枕や高級マットレスなど「睡眠の質」を上げる寝具 47人
無農薬野菜や国産の新鮮な肉・魚など、健康を意識した日々の食材 46人

「旅を快適にするための出費を厭わないのは、心の健康を意識しているのでしょう。人間ドックのオプションや歯のメンテナンスも、健康意識の高さの表れ。資産を増やすためには“健康が資本”と考えている姿が窺えます」(横山氏)

「1996年の米国のベストセラー『となりの億万長者』は、膨大なデータから富裕層はニューヨークの高級住宅街ではなく、実はあなたの隣で地味に暮らしている事実を明らかにしました。東京でいえば、足立区や江戸川区といった庶民的な街に住んでいるのです。同書によれば、米国の億万長者は、服はブランド品を嫌い、丈夫で長持ちする既製品で、セールを狙って購入。クルマは大衆車で、中古車でも気にしない……これは日本で資産1億円を達成した人たちにも重なります。外食にお金をかけず、ムダを嫌い、収入よりはるかに低い支出で暮らしている。これなら当然、お金が貯まります」(橘氏)

周りには“庶民”と思われながら、億り人たちは今日も出社しているのだ。

いつの間にか富裕層658人の肖像
※首都圏在住、純金融資産1億円以上の20〜65歳の会社員658人にアンケートを実施。期間は’26年5月29日〜6月4日

【ファイナンシャル・プランナー 横山光昭氏】
3万件超の家計相談を担当した資産形成・家計改善の専門家。著書に『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』(小学館)など
[1億貯める]家計術
ファイナンシャル・プランナーの横山光昭氏
【作家・評論家 橘玲氏】
資産運用や社会制度をテーマに執筆。著書に『プアジャパン インフレ世界を生き抜く資本戦略』(プレジデント社)など
[1億貯める]家計術
作家・評論家の橘玲氏
※2026年6月23・30日合併号より

取材・文/週刊SPA!編集部  モデル/アパッチ長男

―[[1億貯める]家計術]―

配信元: 日刊SPA!

あなたにおすすめ