ミュージカルとの出合いが突破口。迷いも葛藤も、すべてが今につながっている

20代半ばにぶつかった壁。ブレイクスルーになったのは「この仕事が好きだ」という一途な気持ちと、もうひとつ、ミュージカルとの出合いだったそうです。
「『歌とお芝居、どっちかを選ばなきゃいけない』と思っていたところに、その両方を活かせる場所としてミュージカルに出合えたのは本当に大きかったです。飛び込んでから自分の実力不足も知りましたけど、そのぶん、もっと学びたい、もっと吸収したいという気持ちが強くなりました」
20代後半から、ミュージカル、ストレートプレイと果敢に舞台に立ち、2016年には、代表作となったミュージカル『キンキーブーツ』『1789』で第42回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞しました。40代になった今は、当時とは違う視点でものごとを見られるようになったと話します。
「新しい仕事に挑戦したときも、喜んでくださる方がいる一方で、離れていく方もいる。結婚したときもそうでした。でも、それって当たり前のことなんですよね。何かを得たら何かが減ることもある。でも、それは誰にでも起きることだから、受け入れるしかない。そういう変化を昔よりも自然なものとしておおらかに受け止められるようになった気がします」
プライベートでは2児のパパ。お子さんも成長し、生活にも少しずつ変化が訪れようとしています。どんな40代を過ごし、50代への布石としたいと考えているのでしょう。
「まずは健康ですね(笑)。それがいちばん大事です。子育ての時間があったからこそ、自分の時間のありがたさも感じています。仕事も趣味も、これから何ができるんだろうというワクワク感があります。50代に向けてどんな人生を作っていこうか考えるのも楽しいですし、すごく前向きな気持ちですね」
20代の迷いも、30代の挑戦も、すべてが今につながっている。健康でいること、新しいことに挑戦できること、そのどちらにも感謝しながら未来を楽しみにする……。そんな小池さんの言葉からは、年齢を重ねることへの希望が感じられました。
PROFILE
小池徹平(こいけ・てっぺい)
1986年1月5日生まれ。2002年に俳優デビュー。音楽デュオ「WaT」での活動を経て、近年は舞台作、映像作品と幅広く活躍。主な出演作に、舞台『ミュージカル「どろんぱ」』(26’)、『ミュージカル「ある男」(25’)』、『キンキーブーツ』(16’/19’/22’)、『1789-バスティーユの恋人たちー』(16’/18’)、ドラマ『身代金は誘拐です』(26’)、『DOPE 麻薬取締部特捜課』(25’)など。

