サントリーが受け継ぐ「やってみなはれ」
ビールは約七千年前に生まれ、人々の栄養源となり、乾杯を通じて友情や歓待の文化を育んできた。その長い歴史の中で受け継がれてきた喜びを、未来へつないでいくこと。それがサントリーの掲げる使命だ。
その原点にあるのが、「やってみなはれ」の精神である。
「日本中を驚かせる、本当においしいビールをつくりたい。」
その思いから、1967年には日本初の瓶の生ビール「純生」を発売。1986年には麦芽100%の「モルツ」を世に送り出し、ノンアルコールや糖質オフという新たな市場も切り拓いてきた。そして2003年には、世界最高峰のピルスナーを目指した「ザ・プレミアム・モルツ」が誕生。「プレミアムビール」という新しい文化を日本に根づかせた。
しかし、醸造家たちの探求は終わらない。
2015年に誕生した「マスターズドリーム」は、幾代もの醸造家が胸に抱き続けた、もう一つの夢への挑戦だった。
科学技術が進歩した現代でも、原料である農作物は毎年表情を変える。だからこそ、仕込や発酵の工程では、経験と技術を総動員し、何度も確かめながら理想の味へと導いていく。
仮説を立て、つくり、確かめ、さらに磨き上げる。
ミニブルワリーで目にした無数の試験醸造は、そんな営みの積み重ねだった。
工場見学を終えて振り返ると、そこにあったのは巨大な設備でも最先端の技術でもなく、「もっとおいしいビールを届けたい」という、醸造家たちのまっすぐな情熱だったように思う。
今晩グラスに注ぐ一杯にも、そんな物語が隠れているのだ。

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