「三田製麺所」も魁力屋の傘下に、ブランドはそのまま
次いで買収額が大きかったのは、ラーメンチェーンを展開する魁力屋によるエムピーキッチンホールディングスの子会社化で、約51億円にのぼった。同社はつけ麺専門店「三田製麺所」の運営会社を傘下に持つ。エムピーキッチンはM&Aの目的について、「今後の事業運営をより安定的・継続的かつスピーディに進めていくことを目的としたものであり、当社の事業およびブランド運営はこれまで同様に継続する」としている。
3番目は、居酒屋「磯丸水産」などを展開するクリエイト・レストランツ・ホールディングスによる、洋食レストラン「グリルRON」などを手がけるロンの買収で、約9億円だった。
富士経済の調査によると、外食産業の国内市場は2025年に35兆7116億円と新型コロナウイルスの感染拡大前である19年の規模に近づき、26年にはこれを超える見通しだ。市場全体が回復基調にある一方で、緊迫する中東情勢をはじめとした地政学的リスクの高まりや、足元での資源・原材料価格の高騰を背景に、中小の外食産業の経営環境は厳しさを増している。ラーメン業界のように寡占化が進んでおらず、資本力に乏しい企業が多い業界では、今後もこうした合従連衡が加速しそうだ。
