◆メンズエステではオイルの価格が高騰
風俗業界も例外ではない。値上げの波がより苛烈なのはメンズエステだ。都内の店舗で働くBさんは言う。「店の備品がダウングレードしましたね。お客さんに提供するドリンクは以前ならリアルゴールドやいろはすだったんですが、現在は業務スーパーの激安のお水になりました。ウチの店は、コース料金は変えず、指名料や交通費を少し高くして対応しています」
さらに、値上げに踏み切った別のメンズエステ店のオーナーはこう証言する。
「プレイに欠かせないオイルの値上げが響いています。以前は5Lで4600円だったものが今は5600円。洗体用スポンジも3割ほど高くなりました。やむなく、6月から70分1万2000円だったところを1000円値上げしました」

「細かいところではタオルを入れるポリ袋やマウスウォッシュも上がっています。早めにオイルを発注し、在庫を多めに抱えているため、今は料金据え置きですが、業界的には厳しい状況です。派遣先のホテルでも、最近は備品のタオルやスリッパを廃止していて、影響はひしひしと感じます」
ローションやリネン類の値上げが影響しているのだろうか。ソープランドも大幅に値上げが実施されている。都内に住む男性は言う。
「通っている吉原の高級店のオキニからメッセージが来て、120分で総額6万だったのが、7月から5000円値上げするとのことでした。通うお店のランクを落とすか、頻度を減らすか。悩ましい選択を迫られています」
ほかにも、個室ビデオの金太郎・花太郎グループは7月から値上げすることを発表。ラブホテルも続々と値上げが始まっている。中東情勢だけでなく、人件費の高騰や円安に伴い、夜の娯楽費も今後さらに上昇していきそうだ。ティッシュペーパーも値上がりしている今、セルフケア関連のコストも上昇中するばかり。これからは、真剣に“夜遊び家計”の見直しが必要になってきそうだ。
取材・文・撮影/中山美里(オフィスキング) 山口晃平

