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「疲れた足を癒やすはずが…」リカバリーサンダルで逆に“足を痛める”人が増えている理由

「疲れた足を癒やすはずが…」リカバリーサンダルで逆に“足を痛める”人が増えている理由

◆医師や理学療法士の監修=良いサンダルではない

実は「リカバリーサンダル」には公的な定義や認証制度がありません。極端な話、メーカーが「リカバリー」と名乗れば、その商品はリカバリーサンダルとして販売できてしまいます。ここで問題なのが「医師」「理学療法士」「整体師」監修を名乗っているけれども、正直かなり品質に疑問を感じる商品もネットを中心に増えてきたこと。もちろん全部ではありませんし、良心的なものも多いのですが、しっかり例外もあります。

また、医師や理学療法士はその道のプロですが、必ずしも靴やサンダルづくりに詳しいわけではありません。私も試しに理学療法士監修のとあるリカバリーサンダルをネットで購入してみましたが、疲労回復どころか、歩き始めて数分で「これは危ない」と感じ、その日で履くのをやめました。

カカト
カカトの部分が風船のように膨らんでいる
カカト
筆者私物
たしかにクッションだけは効くのですが、カカトが乗る部分は風船のように膨らんで不安定でしかありません。底の裏もピンポン玉のようなパーツがついており、刺激は感じますが、個人的にはただ不快なだけでした。

なぜかリカバリーサンダルは外見がそっくりなものが多いので、知名度が低かったり、医師や理学療法士などの監修であっても、なにをどこまで監修したのか説明のないものは避けるのが無難です。

リカバリーサンダルは、疲れた足を休ませるための優れたアイテムです。私自身も愛用していますし、今後も履き続けるでしょう。ただし、「リカバリー」という言葉だけを信じて長距離を歩いたり、知名度の低い商品を安易に選んだりするのはおすすめできません。靴にもサンダルにも「万能」はありません。

大切なのは、目的に合ったものを選び、目的に合った使い方をすること。それこそが、本当の意味で足をいたわる近道なのです。

<文/佐藤靖青>

【シューフィッター佐藤靖青】
イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます『シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)@毎日靴ブログ』。著書『予約の取れないシューフィッターが教える正しい靴の選びかた』
配信元: 日刊SPA!

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