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「勉強机に監視カメラがあった」現役東大生の悲痛な叫び「一人では何も決められない」親の過干渉は教育虐待か

「勉強机に監視カメラがあった」現役東大生の悲痛な叫び「一人では何も決められない」親の過干渉は教育虐待か

◆監視カメラに怯える日々を過ごした東大生

監視カメラに怯える日々を過ごした東大生
 とはいえ、管理体制の末に東大に行けるならばいいじゃないか。そんな声が聞こえてきそうですが、「管理の末に東大に来て、一生モノのトラウマができた」と語る方もいました。現役東大2年生のMさんです。

「うちは、親が佐藤ママの熱烈なフォロワーで、私の勉強机の横には常に監視カメラが置いてありました。少しでも寝たりサボったりすると、カメラ越しに『勉強しなさい』と飛んでくるんです。

 思えば、勉強のみならず、様々な環境を親が整えてくれて、その結果として東大に合格できました。だからでしょうか、”東大に受かった”というよりも”東大合格を与えられた”感覚の方が強いんです。

 私は、今まで自分で自分の好きなようにモノを選んだことがありません。

 服にしても、小物にしても、常に『お母さんが気に入るかな』と母の影がちらつく。私一人だけでは、食べるものも着る服も、何も決められないんです。もしもそれで、相手の機嫌を損ねたらと不安になってしまう。きっと、私は死ぬまで母の影に付きまとわれるんだと思います」(Mさん)

◆親の弱さがにじみ出た教育体制

「○○大合格」の華々しい経歴。大人になればこそわかるその学歴のありがたみは、大人たちを教育代理戦争に駆り立ててやまない理由があるのでしょう。

 しかしながら、その結果として得られるものがあるように、失われるものもあります。安定的な成功を提供する裏で、挑戦の機会をひとつずつ毟り取っている自覚は、果たして教育ママ・教育パパにあるのでしょうか?

 自分より拙い人生経験でもがき、時には失敗に向かって猛進する子どもの姿は、どうしても危うく見えてしまうでしょう。

 だからこそ、恐ろしくて、ついつい声をかける。手を伸ばす。姿勢を正させる。一つ一つに口を出す。

 本当に弱いのは子どもたちよりも、影に徹することができない親の方なのかもしれません。

<取材・文/布施川天馬>

―[東大卒作家・布施川天馬の教育キャリア通信]―

【布施川天馬】
著述家、教育ライター。 一般財団法人「ドラゴン桜財団」評議員。 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を編み出し、一浪の末東大合格を果たす。著書に最小コストで結果を出すノウハウを体系化した『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』など。株式会社カルペ・ディエムにて、お金と時間をかけない「省エネスタイルの勉強法」などを伝える。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
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