自宅は競売にかけられ友人も喪失。孤立無援に
詐欺だと気づいた時のショックは大きく「人生のすべてが否定されたように感じ、しばらくの間は何も手につかず、ただ呆然と過ごす日々を送っていました」と男性。銀行からの多額の借金が残り、返す当てもないまま、退職金も使い果たしてしまいました。

担保にしていた住宅は差し押さえられて競売に。安定した住まいを失った男性は病気を患った際にも医療費を支払う余裕がほとんどなく「最低限の生活を維持することすら困難になりました」と苦しい状況に追い込まれてしまいました。
トラブルを経て、長年かけて築いてきた友人関係や社会的な信用も完全に失ったという男性。「かつての知人たちからの軽蔑の視線に耐えかね、住む街を変えざるを得ませんでした」と現状を明かします。
現在は生活保護ギリギリの状況で親戚との付き合いも断絶。「孤独の中で死を意識するような毎日を送らなければならなくなったことは、金銭以上に重い代償でした」と、過酷な末路を明かしてくれました。
弁護士への相談も虚しく…すべてを失って得た痛切な教訓

どうにか事態を好転させようと、男性は専門の弁護士に依頼して開発業者と称していた人物を訴える準備を進めたこともあると言います。しかし、会社自体が存在しないことが判明し、代表者の所在も不明でした。
その後、「詐欺被害者団体のようなところに連絡を取ってみました」と明かす男性。しかし、「そこもまた別の名目で金を要求してくる場所でした」。助けを求めたにもかかわらず、自分がいかに無知で、甘い考えを持っていたかを思い知らされただけでした。
なんとか訴訟準備をしたものの、被告の所在が不明なため進展はなし。最終的に「時間と費用を浪費しただけという無惨な結果に終わりました」。
もしトラブル当時に戻れるとしたら「絶対に土地の売買話には乗らず、専門的な知識を持たない分野には手を出さないと誓います」と明かす男性。銀行の担当者に相談したり、弁護士の意見を事前に聞いたりするべきだった……と、当時の行動を後悔しているそうです。
自分の資産を守り抜き、身の丈に合った生活を送ることがいかに大切か——。男性は今になって、そのことを実感しています。
最後に「欲に目がくらむと、人間はここまで愚かな判断をしてしまうのだと実感しました。信頼している知人からの紹介であっても、お金が絡む話はすべて疑うべきだということを学びました」と教えてくれた男性。
「人生の後半戦で、身一つになって初めて知る、生活の基盤を維持することの尊さを理解しました」と、すべてを失ったからこそわかる重い言葉を残してくれました。
(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年7月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。
