第六十三話 小暑の花あしらい「百合」

第六十三話 小暑の花あしらい「百合」

百合の競演

さまざまな百合をひとつに集めて。
小輪の竹島ユリやオレンジココット、中輪のスイートサレンダーに、エレガントな大輪の「カサブランカ」をあわせました。

アシンメトリーに挿すことで、百合が持つ伸びやかな動きを引き出しています。
花の大小や複雑な色合いが重なり合い、豪華で見ごたえのある印象に仕上がりました。

百合だけの花あしらいに「ドラセナ」の葉を加え、左右へ広げるように生けています。
ドラセナの葉が百合の花や葉と呼応し、空間に広がりとリズムが生まれました。

百合はさまざまな花や葉と組み合わせられることの多い花材ですが、このように色や形をリンクさせることで、より洗練された雰囲気を楽しめます。

お手入れのヒント

百合の花粉は色が濃く、花弁などに付くと落とすのが難しくなります。
鮮やかな雄しべが付いた自然な姿も魅力的ですが、事前に花粉を取り除くことで、花弁や周囲を汚さずに楽しめます。
雄しべが開く前(粉状になっていない状態)であれば、より簡単に取り除くことができます。

葉が汚れている場合は、写真のようにウェットティッシュなどで軽く拭き取るだけで、つややかな葉がよみがえります。ひと手間加えるだけで、花あしらい全体がぐっと美しく見えるでしょう。
また、百合の葉は存在感があるため、花の周辺だけを残して取り除くと、他の花材ともなじみやすくなり、すっきりと洗練された印象に仕上がります。

百合は茎が硬く水揚げもよいため、深水で生けても安定し、気温の高い時季でも比較的花持ちのよい花です。

下の花から順に咲き終わりますので、しおれた花は付け根から切り取るのがおすすめです。
そうすることで残ったつぼみに力がまわり、最後まで美しい姿を楽しめます。

配信元: 花毎

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