まとめ|「安全」の根拠を確認するということ
観葉植物の安全性について調べていると、「○○属はペットに安全」といった情報を目にすることがあります。
しかし実際には、ASPCAのデータベースでも植物は属単位ではなく、個別の種ごとに登録・評価されているケースが少なくありません。
つまり、「○○属だから安全」と一括りに判断できるとは限らないということです。
もちろん、ASPCAに掲載されていない植物が危険という意味ではありません。
一方で、「掲載されていない=安全」とも言い切れません。
だからこそ大切なのは、インターネット上の断片的な情報だけで判断せず、できる限り根拠を確認することです。
筆者自身も、路上で生後まもない頃に保護したオスの黒猫と7年暮らしています。
私たち夫婦にとって、かけがえのない家族です。
一方で、筆者は猫と出会う以前から塊根植物や多肉植物、観葉植物を趣味としており、当初は「どうすれば安全に共存できるのか」を手探りで模索していました。
幸いにもこれまで誤食事故に至ったことはありません。
しかしそれは、「うちの猫は“今までは”大丈夫だった」という、現時点での結果論に過ぎません。
ペットとの暮らしに”絶対”はないからこそ、今後も植物を選ぶ際には情報を精査し、事故を防ぐ環境づくりを続けていきたいと考えています。
繰り返しますが、観葉植物とペットの共存に絶対的な正解はありません。
「安全そうだから」ではなく、「リスクを理解したうえで選ぶ」。
その意識こそが、植物とペットの双方にとって安心できる環境につながるのではないでしょうか。
猫は新しいものに対して、まず匂いを嗅いだり近づいて観察したりしながら、安全かどうかを判断するといわれています。
そのため、一度確認した後は興味を失い、以降ほとんど近づかなくなるケースもあります。
実際に猫を飼育している筆者の家庭でも、観葉植物を新たに迎えた際には一度近づいて匂いや形を確認しますが、その後はほとんど関心を示さなくなることが多くあります。
かかりつけの獣医師からも、猫は嗅覚などを使ってある程度の判断を行い、「問題ない」と認識したものには執着しなくなる傾向があると聞いています。
ただし、これはあくまで筆者の愛猫の一例に過ぎません。
筆者は取材や撮影以外では自宅兼事務所で仕事をしているため、日中も猫と同じ空間で過ごす時間が長くあります。
また、外出時も見守りカメラで様子を確認し、必要に応じてマイクで声をかけるなど、できる限り行動を把握するようにしています。
もしかすると、こうした環境が愛猫の行動に影響している可能性もあります。
一方で、猫の行動は個体差が非常に大きく、好奇心の強い個体や若い猫では、葉をかじったり遊んだりすることもあります。
また、飼い主が不在の時間帯が長ければ長いほど普段とは異なる行動をとることもあり、誰も見ていない環境で観葉植物に強い興味を示す可能性も否定できません。
特に、多くの猫が「猫草」を好むように、葉の形によってはじゃれたり、かじったりすることも考えられます。
そのため、「うちの猫は興味を示さないから大丈夫」と過信するのではなく、あくまで誤食させない環境づくりを前提として観葉植物を管理することが重要です。
記事協力
監修

代表獣医師:廣田怜大(ヒロタ レオ)
東京都目黒区五本木1-31-1
TEL 03-5708-5118
診察時間:10:00〜19:00
※13:00〜16:00は手術・検査時間
年中無休
Reference Source for Plant Toxicity Information
ASPCA American Society for the Prevention of Cruelty to Animals
URL https://www.aspca.org424 E. 92nd St
New York, NY 10128-6804
Information Sources and Licensing
本記事における犬猫に対する植物の毒性に関する情報は、ASPCA Poison Control Centerの公開情報を参考資料の一つとして使用しています。
また、本記事に掲載するASPCAの紹介文およびASPCA Poison Control Centerへの参照については、ASPCA法務部門との正式なライセンス契約に基づき掲載しています。
なお、本記事はGARDEN STORY編集部が獣医師の監修のもと制作されたものであり、ASPCAによる監修を受けたものではありません。
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