「待ち続ける」にも、コストがある
特養は、費用面での安心感から多くの家族が介護の前提としている傾向にあります。しかし、「待ち続けること」自体にもコストがかかることを忘れないようにしましょう。在宅介護の費用・介護する側の健康・収入の減少、そして万が一のときの資金準備——これらは待機期間が長くなるほど積み重なっていきます。
特養の申し込みは複数施設に同時にできます。申込時に「特記事項」欄へ状況の切迫度を具体的に記載することで、優先度が上がるケースも。また、特養の空きを待ちながら、並行して民間施設やショートステイの活用を検討することで、介護する側の限界を先送りにできる場合があります。
「特養を諦めたわけではない」とモモさんは言います。「いまでも順番待ちのリストには残しています。でもいまは、お母さんが安心して過ごせる場所に入れたことを、まずよかったと思うことにしています」。
