これからの父との関わり
カオルさんはその後、まずは父の団地があるエリアの地域包括支援センターへと足を運び、専門家に相談を持ちかけることに。介護保険サービス(訪問介護など)を利用するためには、まず市区町村の窓口へ要介護・要支援認定を申請する必要があります。カオルさんはセンターの職員にサポートしてもらいながら、この認定申請の手続きから進めることにしました。
無事に認定が下りたあかつきには、ケアマネジャーと相談して週に一度、ケアプランに沿った訪問介護を導入してもらう予定です。プロの手による食事の見守りや部屋の掃除などの補助が入るようになれば、父が誰にも気づかれないまま限界まで我慢し、孤立するリスクを大幅に減らすことができます。
また、冷房費については、カオルさんが毎月補填する形で「使っていいから」と父に伝えました。「半年に一度じゃなくて、月に一度は来るようにしようと決めました」とカオルさんは言います。
「『大丈夫』って言っていたとしても、実際に行かないとわからないことがあることを痛感しました。エアコンも見張りに行かないと、使わないと思うのでまだ心配です」
離れて暮らす親を定期的に訪問し、家計の実情をきちんと共有することで防げる悲劇もあります。使える公的サービスを把握し、年金生活の余裕のなさを、家族は早めに知っておきましょう。
