焦りで飛びつき大暴落…「億り人」になった“じゃない方”芸人が、含み損5,000万円を抱えてなお〈テスラ株〉を持ち続けたワケ

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ライバル企業との決定的な差…テスラが持つ「圧倒的なアドリブ対応力」

ここからは、テスラが他の自動運転企業とどう違うのか、少し技術的な話を掘り下げます。テスラの自動運転における最大の強みは、「カメラだけ」で走るという点です。

グーグルの子会社である「ウェイモ」などのライバル企業は、LiDAR(ライダー)という高価なレーダー装置を使い、事前に走行エリアを精密にマッピング(地図化)して走らせています。これは言ってみれば「決められた定期コースを走る観光バス」です。地図がない場所では走れません。

一方、テスラは車に搭載されたカメラとAI(ニューラルネットワーク)だけで自動運転を実現しようとしています。人間が目で見て状況を判断して運転するのと同じように、AIがカメラの映像を処理して走る。だから、地図がない初めての道でも走れるし、コストも圧倒的に安く済みます。

この「ルールベース(ウェイモ)」と「AIベース(テスラ)」の違いを象徴する、興味深いエピソードがあります。

ある日、カリフォルニアで大規模な停電が起き、街の信号が消えてしまったことがありました。このとき、ウェイモのロボタクシーは「信号が消えたら路肩に止まりなさい」というプログラムに従って一斉に停止し、広範囲で立ち往生して大渋滞を引き起こしました。

でもテスラの車は違いました。信号が消えているという異常事態をAIが瞬時に判断し、速度を落としながら、周囲の状況を見て慎重に走行を続けたと報じられたのです。

「テスラは圧倒的なアドリブ対応力がある。これはテスラが勝つな」

僕はそう確信しましたし、調べてみるとテスラには僕をワクワクさせるビジネスモデルが他にもいくつもあると知りました。

ロボタクシー、自動車保険…テスラが仕掛ける「ビジネスモデル」

例えば、「ロボタクシー」です。これは、完全自動運転の車が人間のドライバーなしで乗客を運ぶ、いわば「無人タクシー」のこと。テスラはこの構想を、自社の電気自動車と自動運転技術を組み合わせて実現しようとしています。

そもそも、普通のマイカーというのは1日のうち90%以上は駐車場で眠っているだけの「金属の塊」です。さらに駐車場代もかかります。しかし自動運転が完成すれば、自分が会社で働いている間や寝ている間に、車を無人のタクシーとして稼働させて、勝手にお金を稼いでもらうことができます。オーナーにとっては、駐車場代を払うだけだった車が、逆にお金を生む資産に変わるわけです。

しかも、テスラ側にとってもこれは美味しいビジネスです。自動運転のソフトウェアは一度開発してしまえば原価はほぼゼロなので、導入1台あたり数十万〜100万円単位の高利益な課金が見込めます。

もう一つ、「自動車保険」にも可能性を感じています。テスラは車に搭載したソフトウェアを通じて運転データをリアルタイムで取得できるため、「安全運転スコア」を算出して、それに連動して保険料が安くなるという独自の保険ビジネスを始めています。

「お、安全運転したらスコアが上がって保険料が下がるの? じゃあ頑張ろう!」とドライバーに思わせる。運転にゲーム性を持たせて、車を売るだけでなく保険でも稼ぐ。こんなビジネスを作れるのはテスラだけです。

もちろん、テスラの自動運転ビジネスにはリスクがないわけではありません。政府の方針によっては自動運転の認可が取り消されるかもしれないし、何か重大な事故が起きればストーリーは一気に崩れます。それに、CEOのイーロン・マスクはめちゃくちゃ「やんちゃ」な経営者です。大胆な言動で世界を動かす天才ですが、ときどき大統領と喧嘩したりして株価が暴落することもあるので、本当に心臓に悪い(笑)。

それでも僕がテスラに投資を続けているのは、彼が描くストーリーが規格外だからです。

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