金融機関の窓口で「お勧めを教えてください」と聞く恐ろしさ…二者間に横たわる「利益相反」の構造とは【FPが解説】

金融機関の窓口で「お勧めを教えてください」と聞く恐ろしさ…二者間に横たわる「利益相反」の構造とは【FPが解説】

どのようなスタンスで投資に取り組むべきか?

この結果は「販売手数料率と同じ結果です」と簡単に話を終えることはできません。信託報酬率は投資信託を持っている限り毎年毎年ずっと支払い続ける手数料なので影響が大きいからです。ネット証券と比べて毎年継続的に1%の差があることの影響は、非常に大きいと言わざるを得ません。

ネット証券は、確実に顧客が自らの意思で商品を選択しています。一方、銀行や証券会社の店頭販売では、金融機関の担当者が顧客の説明にあたっています。店頭販売において販売手数料率や信託報酬率が高い商品を勧めている可能性を否定できないのではないでしょうか。加えて、銀行や証券会社の窓口では、そもそも低コストな商品があまりラインナップされていない(購入できない)という傾向があります。そもそも高コスト商品が多い中で、さらに担当者が高コスト商品に誘導している可能性があるのです。

「利益相反」という関係性が生じてしまう仕組みに問題がある以上、あなたがどのようなスタンスで投資に取り組むとよいか、少しずつ見えてくるのではないでしょうか。最低限の知識を持ち、自ら判断・行動することが大切です。そして、どうしてもだれかに相談したい場合は、慎重に相手を選択することが求められているのです。

※ 本記事は書籍の内容を抜粋・掲載したものであり、最新のデータ、法令・制度とは異なる場合があります。実務にあたっては必ず最新の情報をご確認ください。

小林 篤典
FP事務所 きずな 所長

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