同じ薬なのに値段が違う?薬局の支払額が変わる理由と損しない方法

「同じ薬をもらったのに、前回より会計が高い気がする…」そんな経験はありませんか。実は、薬局の支払額は一律ではありません。薬そのものの価格は同じでも「調剤技術料」や「各種加算」などにより薬局ごとに差が出る仕組みとなっています。今回は、なぜ薬局ごとに値段が違うのか、そして少しでも医療費を抑えるためのポイントをわかりやすく解説します。

同じ薬でも会計が変わる理由とは?

散らかった薬の錠剤 【画像出典元】「cassis- stock.adobe.com」

最初に、薬そのものの値段は全国共通です。しかし「調剤技術料」が薬局によって異なるため、会計に差が生じてしまうことがあります。ここではその特有の仕組みを解説します。

薬そのものの値段は全国共通

薬そのものの値段のことを薬価(薬剤料)と呼びます。薬価は国が定めており、先発医薬品か後発医薬品(ジェネリック医薬品)の差はあるものの、同じ薬であれば全国一律の値段となります。

差が出るのは「調剤技術料」

一方、「調剤技術料」というものが薬局によって異なるため、同じ処方箋でも薬局によって支払額に差が生じることがあります。調剤技術料とは、処方箋に基づき薬を調製する際の技術や手間に対する手数料です。

さらに詳しくいえば、調剤技術料は基本となる「調剤基本料」や「薬剤調製料」に、薬局の体制に応じた「加算」が加わる仕組みとなっています。これらは国の基準によって点数が定められており、薬局の規模や設備、対応力によって算定できる点数が異なります。

調剤基本料:薬局の規模や立地、処方箋の受付回数等で異なるベースの料金
地域支援体制加算:夜間・休日対応や在宅訪問を行う薬局に加算
医療DX推進体制整備加算:電子処方箋やオンライン資格確認導入薬局に加算

この中でも特に身近に関わってくるのが一つ目の「調剤基本料」であり、次の章で詳細を解説します。

医療機関が近いほど安い「調剤基本料」

薬局のレジでレシートをみる 【画像出典元】「gpointstudio- stock.adobe.com」

前章でも触れた通り、「調剤基本料」は薬局の規模や立地、処方箋の受付回数等で異なります。

以下に薬局の種類毎の調剤基本料をまとめました。

特定の医療機関が近くにない薬局や個人が経営する薬局:47点(調剤基本料1)
病院やクリニックのすぐ隣や目の前の薬局:30点(調剤基本料2)
大型チェーンの薬局:25/20/37点(調剤基本料3(イ/ロ/ハ))
病院やクリニックと同じ敷地内にある薬局:5点

ご覧のように、調剤基本料は薬局によって点数に差があります。最大となる47点の薬局と最小となる5点の薬局では、同じ薬でも420円(1点=10円)もの差が生じてしまうのです。

一般的に、医療機関に近い薬局ほど調剤基本料は低くなる傾向です。特に安いのは病院やクリニックと同じ敷地内にある薬局であり、いわゆる「敷地内薬局」や「門内薬局」と呼ばれるものです。

また、全国に何店舗もある大型チェーンの薬局は、処方箋の受付回数が多い等の理由から、調剤基本料が個人薬局と比べると低めに設定されています。

配信元: mymo

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