「時にはNOという勇気」の大切さ
子どもは小学校高学年ぐらいになれば、手のかかることが少なくなるでしょう。しかしその一方で、今度は進学塾の月謝や習い事の月謝、あるいは教育資金そのものの補填など、より高額な経済的援助を求められる局面が増えていくことも予想されます。
本来、身内が近くにいることは、お互いの大きな安心感につながるはずです。可愛い孫に頻繁に会える機会が増えるのも、本来であればシニア世代にとってなによりの楽しみであり、生きがいになるでしょう。しかし、あらかじめお互いの「境界線」を話し合っておかないと、善意から始まったサポートがいつの間にか義務のようになることも。
Aさん夫婦のこれからの老後生活が実りあるものになるためには、「子どもや孫の助けになってあげたい」という気持ちばかりを優先させるのではなく、自分たちの心身の健康と生涯設計を守るために、時には「NO」といえる勇気を持つことも必要なのかもしれません。
〈参照・出典〉■内閣府:6年度 高齢社会対策総合調査(高齢者の経済生活に関する調査)の結果(全体版)https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r06/zentai/pdf_index.html
三藤 桂子
社会保険労務士法人エニシアFP
共同代表
